大晦日の夕食は「コンビニで買ったカップそばとおにぎり」
「年越しそばは、カップ麺で済ませました。紅白とかテレビを観ながら、ひとりでお湯を注いで」
そう語るのは、東京都内で派遣社員として働く岡田尚也さん(仮名・31歳)。手取りは月17万円ほど。仕事は夜勤も多く、生活リズムは不規則。年末年始の連休も特に楽しみはなかったといいます。
「実家に帰るにもお金がかかるし、帰っても親も喜ばないというか…。最初はそれでも無理して帰っていましたけど、ひとり暮らしを9年も続けていると、だんだんそういう気持ちも薄れてきて…」
大晦日はコンビニで買ったカップそばとおにぎりが夕食。おせちやお雑煮を用意する余裕はなく、正月三が日もスーパーの“見切り品”で過ごしたといいます。
岡田さんの家計は、家賃6.5万円、光熱費1.5万円、通信費1万円で、これだけで約9万円が出ていきます。残りの8万円で食費・雑費・交通費・日用品をやりくりしている状況です。
「コンビニには極力寄らない、外食も月に1〜2回だけ。お昼は自作のおにぎりか、業務スーパーの冷凍食品。服は1年以上買っていないんじゃないですかね」
それでも最近は、光熱費の高騰や食品の値上げで、節約しても生活がきつくなっていると話します。政府は「物価高対策」として各種支援策を講じていますが、実感には乏しいのが現状です。
厚生労働省『令和6年 賃金構造基本統計調査』によれば、雇用形態別にみた賃金は、正社員・正職員が月額34万8,600円であるのに対し、正社員・正職員以外では月額23万3,100円となっています。
年末年始は「ひとりを実感する時間」
「寂しいなとは思います。でも、友達に会うにもお金がかかるし、SNSを見ても他人の幸せばかりが目についてしまって…。スマホの電源を切って寝ました」
年末年始は、独り暮らしの人にとって“孤独”を痛感する時期でもあります。
「せめて年末だけは、ごはんくらい誰かと食べられたらと思います。でも、口に出すのも恥ずかしくて」
年末年始の華やかさの陰で、カップ麺をすする年越しを迎える人も少なくありません。岡田さんの姿を、決して他人事ではなく、「自分にも起こりうること」と感じた人も多いのではないでしょうか。
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