「孫とは会いたい。でも、こっちの生活リズムも大事にしたい」
厚生労働省『2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況』によれば、65歳以上の者がいる世帯のうち、単独世帯は32.7%、夫婦のみの世帯は31.8%を占めており、高齢者のみ世帯が全体の6割を超えています。
そうした中で、他の世代との生活リズムの違いに慣れていない高齢者にとっては、食事の時間帯や生活音といった“日常のズレ”が、大きなストレスとなることも少なくありません。
もちろん、帰省を遠慮すべきという話ではありません。大切なのは、「喜んでいるように見えるから大丈夫」と思い込まないこと。感謝の言葉や笑顔の裏に、体力や精神的な限界が隠れている可能性があることを、家族側が意識しておく必要があるのです。
斉藤さんは、次回の帰省に向けて「2泊3日くらいがちょうどいいかもね」と笑いながら話してくれました。
「息子には言えないけど、少しずつ自分の体力に自信がなくなってきているのも事実です。孫とは会いたい。でも、こっちの生活リズムも大事にしたい。贅沢かな」
誰かの笑顔を大切にしたいと思うからこそ、無理をしてしまう――そんな高齢の親世代の“静かな本音”に、気づけるかどうかが、家族の距離感を優しく保つ鍵になるのかもしれません。
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