(※写真はイメージです/PIXTA)

家族のライフステージの変化にあわせて、住宅をどう選ぶかは多くの家庭にとって大きな課題です。特に小さな子どもを抱える世帯では、「広さ」「安全性」「教育環境」といった観点から、より“子育てしやすい環境”を求めて住み替えを検討する家庭も少なくありません。しかし実際に移住を決断し、新たな暮らしを始めた先に待っていたのは、「理想通り」の生活だけではないようです。

「いずれまた、別の場所への住み替えも視野に入れています」

国土交通省『住宅市場動向調査(令和6年度)』によれば、注文住宅を取得した世帯では、住み替えによって通勤時間が増加する傾向が見られます。全国平均では住み替え前の通勤時間が32分だったのに対し、住み替え後は36.2分。三大都市圏では38.4分から42.6分へと延びており、利便性より住環境を優先した結果として、通勤負担が増すケースも少なくないことがうかがえます。

 

子育て環境を重視した住宅選びであっても、家族のライフステージや働き方が変化する中で、「思っていたのと違った」と感じることがあるのかもしれません。

 

「もちろん、子どもが安心して過ごせる家を選びたかった気持ちは今でも変わりません。でも、親が健やかに暮らしてこそ、家庭全体がうまくまわるんですよね」

 

現在、田中さんは在宅勤務をベースに働き方を見直し、夫も週に数日はリモートワークが可能に。家族全体の暮らし方を、徐々に調整している最中だといいます。

 

「最近は、子どもたちが成長してきて、“自分の部屋がほしい”なんて言うようになりました。いずれまた、別の場所への住み替えも視野に入れています」

 

一度購入した家でも、暮らすうちに新たな課題や希望が見えてくることがあります。とくに家族構成や働き方の変化が大きい今、家は「一度きりの買い物」ではなく、ライフステージごとに見直す選択肢のひとつと考える人が増えているのかもしれません。

 

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