(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親を気遣い、毎月の仕送りを続けている人も少なくありません。厚生労働省『2024年 国民生活基礎調査の概況』によると、高齢者世帯のうち43.4%が年金収入のみで生活しており、収支のやりくりに不安を抱える人も多いといいます。一方で、「仕送りが本当に必要だったのか」「そのお金はどう使われていたのか」という問いには、亡くなったあとに初めて答えが見えることもあるようです。

「月6万円」を送り続けて10年

「母に頼まれたわけではなかったんです。ただ、“年金だけじゃ心細いだろう”と思って、自分から言い出しました」

 

そう語るのは、都内に住む会社員・田島徹さん(仮名・55歳)。10年前に父親を亡くして以来、地方で一人暮らしをしていた母(享年82)に、毎月6万円の仕送りを続けていました。

 

母は市営住宅の一室で質素に暮らし、「これで足りるから」と言いながらも、毎月きちんと通帳を記帳し、お礼の電話を欠かさなかったそうです。

 

「『これがあるから安心して暮らせるよ』って、毎回言ってくれていました。年金は月に12万くらいで、そこに私の仕送り。贅沢ではないけど、何とか暮らしていると思っていました」

 

しかし、その「安心」は、ある意味“思い込み”だったのかもしれません。母が体調を崩して入院したのは、昨年の秋のこと。急変し、そのまま亡くなってしまいました。

 

「バタバタと葬儀を終えたあと、母の遺品を整理していて、古い箪笥の引き出しから小さな手紙と封筒を見つけました」

 

便箋には、丁寧な筆致でこう書かれていました。

 

「徹へ

 

長い間、毎月ありがとう。とても助かりました。でも、全部使ってはいないの。もしよければ、これ、使ってくれる? お母さんより」

 

中には、現金が入った封筒が数通。さらに押入れの奥から出てきた金庫には、通帳が複数冊。そこには“仕送りの大半”が、そのまま貯金されていた形跡がありました。

 

母が残していたのは、3つの銀行の通帳。それぞれの口座には、仕送りがそのまま振り込まれ、ほとんど引き出されていないまま、長年積み重ねられていました。

 

「最初は信じられませんでした。あれだけ“助かってる”と言っていたのに……結局、仕送りのほとんどを使っていなかったんです」

 

合計すると、1,100万円を超える預金が残されていました。さらに、タンス預金らしき現金が数十万円分見つかり、徹さんは困惑します。

 

「もしかしたら、何かあったときのために…と思っていたのかもしれません。でも、それなら正直に言ってくれればよかったのに、という思いもあって……」

 

次ページ “預貯金に手をつけたくない”と考える高齢者も
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録