(※写真はイメージです/PIXTA)

金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査(2023年)』によれば、70代の二人以上世帯の金融資産保有額(平均値)は1,757万円にのぼります。そのなかで、「使い道がわからない」「お金が減るのが怖い」といった理由から、資産をほとんど使わずに生活する高齢者も少なくありません。老後資金は“計画的に使っていく”ことが大切ですが、「もっと使えばよかった」と後から後悔するケースもあるようです。

「旅行は老後の楽しみにしよう」と話していたが…

「もっとあちこち出かけておけばよかったね――」

 

そうつぶやいたのは、都内のマンションに住む中村弘志さん(仮名・75歳)。妻の理恵さん(73歳)と二人暮らしです。

 

中村さん夫婦は、子ども2人を育て上げた共働き世帯。60代半ばまで働き、70歳を迎える頃に完全リタイアしました。

 

夫婦の年金額は月25万円ほど。貯金も退職金を含めて4,100万円を確保しており、生活には何の不自由もないはずでした。

 

「若い頃は、旅行に行きたくてもなかなか行けなかったんです。だから老後はゆっくり旅をしようって、夫婦で話していたんですよ」

 

そう語る理恵さんは、旅番組や観光地のパンフレットを見るのが好きだったといいます。

 

実際の老後生活に入ってからも、中村さん夫婦はとても堅実でした。買い物はまとめ買い、外食は月1回程度、趣味もお金のかからない範囲で――。

 

「いざとなれば老人ホームにも入らなきゃいけないし、万が一どちらかが倒れたら…って思うと、やっぱり使いづらいですよね」(弘志さん)

 

年金で生活費をまかない、貯金には手をつけない暮らしを5年近く続けてきました。国内旅行に誘われても「今はちょっと」と断ることが多く、理恵さんも次第に旅行への意欲が薄れていったといいます。

 

ところが今年、理恵さんは軽い脳梗塞で入院。幸い後遺症はありませんでしたが、長距離の移動や長時間の外出が難しくなってしまいました。

 

「思ったより体力が落ちていると気づいたんです。今から観光地を歩き回るなんて、もう厳しいかなって…」(理恵さん)

 

退院後、自宅で昔の旅行パンフレットを見ながら、夫婦でつぶやいたのが冒頭の言葉でした。

 

「もっと早くに使っていれば、行きたい場所に行けたのにね」

 

「お金の心配ばっかりして、結局使えなかったな…」

 

 \1月20日(火)11:00配信/
 調査官は重加算税をかけたがる 
相続税の「税務調査」の実態と対処方法

次ページ“節約”が目的になっていなかったか?

※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 石福金属工業のお知らせ 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録