離婚は選ばず、「距離を置く」という選択
恵子さんはすぐには離婚を選ばず、まずは「別居」という形を受け入れました。
「正直、怒りや悲しみもあったけど、責めても仕方ないって思ったんです。夫は“自由になりたい”と何年も思っていたのかもしれない。それに、私もようやく自分のことを考えてもいい時期なのかもって」
現在、夫は地方の小さなアパートでひとり暮らし。恵子さんは旧居に住み続けながら、年金の一部を“生活費としての分担金”として受け取っています。
近年では「卒婚(離婚せずに距離を取る)」という形も増えつつあり、法的な婚姻関係を維持しながら、生活を分けるという夫婦も少なくありません。
「“私は何のために尽くしてきたの”って何度も思いました。でも、夫の人生と私の人生は違うんですよね。気づくのが遅かっただけで、これからは私も自分を大切にしようと思っています」
恵子さんは今、地域の短期講座に通い始めたといいます。ひとりで旅行する計画も立てているそうです。
老後の生活設計は、「お金」だけでなく「人間関係の設計」でもあります。夫婦で過ごすもよし、離れて支え合うもよし――“自分の生き方”に目を向けることが、これからの時代に必要なのかもしれません。
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