家族との距離感が“安心感”にも
「でも、あんたが来てくれて、ちょっと元気出たわ」
「やっぱり誰かが“見てくれてる”って思えると違うね」
美咲さんは、この訪問をきっかけに、2ヵ月に1回は滞在することを提案しました。
「地方移住が、悪い選択だったとは思いません。でも、心の準備とか、誰かとつながっている感覚って本当に大事なんだなって思いました」
国土交通省『令和5年 住宅市場動向調査』でも、地方移住者のうち約4割が「想定と違った」と回答。その理由には「交通や医療の不便さ」「孤立感」が挙げられています。
「憧れだけで移ると、たしかにしんどいところもある。でも、選んだ道だからこそ、私たちなりに楽しみを見つけたいわね」
澄子さんのそんなひと言に、美咲さんも少し安心したといいます。
どれだけ環境が整っていても、「安心して暮らせる」と感じられるかどうかは、日々の暮らしの中にある小さな喜びや、誰かとのつながりによって支えられています。
「理想の老後」は、家や自然だけでは成り立ちません。娘の存在や訪問が、両親にとっての“第二の支え”となり、少しずつ新しい日常が形作られていくのかもしれません。
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