FXのためだけに設立するのなら「合同会社」で十分
【合同会社】
ひとことで言うと「低コストだが、対外的信用度はいまいち」
合同会社は、出資者がそのまま役員になる、比較的小さな会社を想定した制度です。
そのため、株式会社よりも低コストで簡単に設立することができます。また、役員に任期がないことから設立後に定期的に登記する必要もありません。さらに、決算公告の義務もありません。(株式会社でも公告を行わないところが多いのですが)
なお、設立後の会計や税金の取扱は株式会社とまったく同じです。
対外的信用は株式会社に劣りますので、一般的には小規模な会社や個人の資産管理会社などに使われることが多い会社形態といえます。
ただ、FXや個人の資産管理・運用のためだけに設立するのであれば、合同会社でまったく問題ないでしょう。
銀行口座の開設にあたっても不利益を受けることはないようです。
対外的信用度は高いが、設立コストも高い「株式会社」
【株式会社】
ひとことで言うと「合同会社よりコストは高いけれど、信用度あり」
株式会社は、役員以外の出資者(株主)もありえる、比較的大きな会社を想定した制度です。
ただし、小さな株式会社では、株主=役員である、オーナー会社であることが一般的です。
設立のコストは合同会社よりも高くなります。
また、最大10年おきにすることはできますが、設立後も定期的に役員の改選・留任状況を登記する必要があります(この登記にはオカネがかかります。)。
対外的信用度は合同会社よりも高く、FX以外の事業目的がある。他人の出資を受け入れる予定がある。あるいは自分は出資だけして別の人を役員にする。
という予定があれば、株式会社が適しています。
ちなみに、合同会社でも、例外的取扱ながら出資だけして別の人を役員にすることは可能です。