今回は、FX法人の設立によって発生する「維持コスト」について見ていきます。※本連載では、株式会社エーエスシー代表取締役・公認会計士・税理士である中村健一郎氏、同社FXチーム統括・課長、成田晋氏の共著『なぜあのFXトレーダーは社長になれたのか 二訂版 ～FXのための会社設立と運営ガイド～』（エーエスシー出版部）の中から一部を抜粋し、FXトレーダーが法人口座を作り、運営していくため設立準備などを、FX法人設立のメリット、デメリットを中心にご紹介します。
法人化は設立コストだけでなく、設立後の会計処理、決算・申告といった会計事務所に委託するためのコストがかかります。
素人には法人の申告はたいへん難しく、また、節税の観点で設立するのに、適当に処理した結果が後日税務署に否認されては本末転倒ですから、会計事務所との契約は避けられないと考えた方が良いと思います。
そのためのコストは、通常であれば月2万～3万円前後、私共ASCでは、FX専業法人のために全国統一の格安プランをご用意しておりますが、それでも月1万円かかります。
そして、決算・申告時にさらに10万円程度がかかります。
さらに、税金面に関しても、法人住民税が必ず年間7万円はかかりますから、これも考えておくべきコストとなります。たとえFX法人で損失を出しても、これだけは絶対にかかるコストとして、年間総額約30万円を見込んでおく必要があります。
連載FX法人の設立＆活用ガイド
連載FX法人の設立＆活用ガイド
本連載は、2016年11月刊行の書籍『なぜあのFXトレーダーは社長になれたのか 二訂版 ～FXのための会社設立と運営ガイド～』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
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