「せめて別々に暮らしたい」…妻が出した“新生活”の提案
旅館から戻った後、村井さん夫婦は何度も話し合いを重ねました。離婚ではなく、あくまで“家庭内別居”に近い形で、「生活空間を分ける」ことに落ち着いたといいます。
「妻は妻で、習い事や友人付き合いもあるし、自分のペースで暮らしたいと。正直、寂しい気持ちもありますが、無理に一緒にいるより、お互い快適な関係でいるほうがいいのかなと思えるようになりました」
現在、村井さんは一部屋を自分専用にリフォームし、日中は地域のスポーツジムや図書館に通いながら過ごしています。また、年金生活に入る前に家計の見直しも進めており、「退職金を“生活費”として切り崩すのではなく、ゆるやかに使っていく予定」と語っています。
「お金の心配はない。でも、それだけじゃ駄目なんだと気づかされました。むしろ“夫婦としてのあり方”を見直すには、お金の余裕があったからこそ、だったのかもしれません」
今では、夫婦で一緒に外出することもあれば、別々に好きなことを楽しむ日もあるそうです。
それを“寂しい”と感じるか、“心地よい”と感じるかは、きっとその人の価値観次第なのでしょう。
「旅行の最後、帰りの電車の中で妻が『ごめんね、こんなときに』って言ったんです。でも、不思議と腹は立ちませんでした。むしろ“本音”で話してくれてよかったと思っています」
“夫婦のかたち”が変わる時代。それを支えるのは、金額の大小ではなく、言葉を交わす勇気と、変化を受け入れる柔軟さなのかもしれません。
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