年金暮らし目前の64歳男性、倹約と投資で〈資産1億円超〉到達も「65歳以降もアルバイトする」静かな決意。転機は狭いアパートの冷え切った浴室の床、ひとり昏倒した夜

年金暮らし目前の64歳男性、倹約と投資で〈資産1億円超〉到達も「65歳以降もアルバイトする」静かな決意。転機は狭いアパートの冷え切った浴室の床、ひとり昏倒した夜

年金受給を目前にした64歳会社員の男性。堅実な節約と投資などで1億円を超える財産を築きましたが、「65歳以降もアルバイトする」と決意。その切実な理由とは?――見ていきましょう。

資産1億円超でも「アルバイトする」決意のワケ

それ以来、佐藤さんの頭に浮かぶのは、後悔だったといいます。旅行も、もっと若いうちに行けばよかった。 外食も「もったいない」と思わず楽しめばよかった。人付き合いも削りすぎたのではないか――。

 

来春、仕事を完全に辞めれば、社会との接点はほぼなくなります。会社という居場所を失ったあと、誰が自分の生存を確認してくれるのか? その不安から、佐藤さんはある決断をしました。

 

「退職後は年金をもらいながらバイトを探すつもりです。お金はあるので、目的は誰かに顔を覚えてもらうため。自分みたいな人こそ、社会との接点が必要だと実感しています」

 

週に数日、短時間でもいい。「今日も自分は生きている」ことを認識してもらえる場所が必要。それが佐藤さんにとっての、大切な老後対策だといいます。

 

「少し働きながら、旅行にも行きたいですね。最近は一人旅のYouTubeを観るのが楽しみで。せっかく貯めたお金があるんだから、60代から70代、動けるうちにやれることをやって、残ったお金は“ちょっと良い介護施設”に使えたら安心かな」

 

倒れた後に引っ越しも済ませ、今は鉄筋マンション暮らし。「家賃は上がりましたが、前より室内が暖かい」。倒れたことをきっかけに、快適な暮らしにもお金をかけようと決意したといいます。

お金よりも大切なもの

老後の最大の不安は「お金」より「孤立」であり、「お金だけあっても仕方ない」という佐藤さんの言葉にも、それが如実に表れています。

 

お金は、若さや時間を代替してはくれません。使うタイミングを逃すと、選択肢は急激に減ります。64歳になってそれに気づいた佐藤さんは、ようやく「使い方」を学び始めています。

 

 

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