資産1億円超でも「アルバイトする」決意のワケ
それ以来、佐藤さんの頭に浮かぶのは、後悔だったといいます。旅行も、もっと若いうちに行けばよかった。 外食も「もったいない」と思わず楽しめばよかった。人付き合いも削りすぎたのではないか――。
来春、仕事を完全に辞めれば、社会との接点はほぼなくなります。会社という居場所を失ったあと、誰が自分の生存を確認してくれるのか? その不安から、佐藤さんはある決断をしました。
「退職後は年金をもらいながらバイトを探すつもりです。お金はあるので、目的は誰かに顔を覚えてもらうため。自分みたいな人こそ、社会との接点が必要だと実感しています」
週に数日、短時間でもいい。「今日も自分は生きている」ことを認識してもらえる場所が必要。それが佐藤さんにとっての、大切な老後対策だといいます。
「少し働きながら、旅行にも行きたいですね。最近は一人旅のYouTubeを観るのが楽しみで。せっかく貯めたお金があるんだから、60代から70代、動けるうちにやれることをやって、残ったお金は“ちょっと良い介護施設”に使えたら安心かな」
倒れた後に引っ越しも済ませ、今は鉄筋マンション暮らし。「家賃は上がりましたが、前より室内が暖かい」。倒れたことをきっかけに、快適な暮らしにもお金をかけようと決意したといいます。
お金よりも大切なもの
老後の最大の不安は「お金」より「孤立」であり、「お金だけあっても仕方ない」という佐藤さんの言葉にも、それが如実に表れています。
お金は、若さや時間を代替してはくれません。使うタイミングを逃すと、選択肢は急激に減ります。64歳になってそれに気づいた佐藤さんは、ようやく「使い方」を学び始めています。
注目のセミナー情報
【国内不動産】1月17日(土)開催
建築会社だから実現する安定利回り6%・短期売却で30%超のリターン
東京23区で始める「土地から新築RC一棟投資」実践法
【相続・事業承継】1月21日(水)開催
中堅・中小企業オーナーが抱える〈永遠の課題〉
大切な会社を“誰に・どうやって”引き継ぐ?
「事業承継・M&A」の最新戦略
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
