お金はあっても「孤独」は防げない
背景には、妻側の経済的自立や年金分割制度の浸透もあるとされます。2007年以降、離婚時に夫の厚生年金を分割する制度が整備され、専業主婦だった女性でも離婚後の生活設計が立てやすくなったのです。
また、定年によって夫婦の距離が一気に近くなることで、これまで見過ごしていた不満が顕在化することもあります。
現在、佐藤さんは一人暮らしをしながら、週に数回、シニア向けのパソコン教室で講師を務めています。
「誰かと話す時間があるだけで、救われる気がします。退職金があっても、孤独を埋めることはできない。今になって、妻の笑顔の重みが身にしみています」
老後を迎えるにあたって、資産形成と同じくらい――もしかするとそれ以上に――“人間関係の再構築”が求められているのかもしれません。
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