「なんで、こんなことに…」54歳サラリーマン、81歳母から受け取ったLINEには“仕送り増やして”。アポなし帰省で目の当たりにした〈想像を超えた現実〉

「なんで、こんなことに…」54歳サラリーマン、81歳母から受け取ったLINEには“仕送り増やして”。アポなし帰省で目の当たりにした〈想像を超えた現実〉
(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親が地方に一人で暮らしている場合、子ども側が思っている以上に生活が逼迫していることもあります。「年金もあるし、家もあるから安心」と思っていた矢先、届いた一通のLINEや電話がきっかけで、“親の本当の暮らしぶり”に気づくケースは少なくありません。総務省『家計調査(2024年)』によれば、高齢単身無職世帯の平均可処分所得は月約12.2万円、支出は約15万円で、毎月2.8万円ほどの赤字を抱えている計算です。

「迷惑かけたくない」の先にあった孤独

智也さんは、母の部屋を掃除しながら、かすれた筆跡で書かれたメモを見つけました。

 

「電気つけすぎない」「外食は月1まで」「お金、頼らない」

 

そこには、「息子に迷惑はかけたくない」という思いと、「でも、もう限界」というSOSが滲んでいました。

 

「もっと早く話してくれれば…って、責めたい気持ちもあったけど、それ以上に“申し訳なさ”が強かったですね」

 

智也さんはそう振り返ります。

 

智也さんはその後、仕送り額を月5万円に増やし、時折ネットスーパーの食品配送を手配するようになりました。一方で、大学生の娘の学費や将来の老後資金を考えると、「ずっとこのペースで援助を続けられるかは不安」だとも語ります。

 

近年では、親世代と子世代の双方が経済的に余裕のない「共倒れ予備軍」も増えており、無理な支え合いが思わぬ負担を招くこともあるため注意が必要です。

 

現在、智也さんは月に1回、実家に顔を出すようにしています。LINEのやりとりも増え、「仕送りしている」というより、「家族として日常的に関わっている」感覚のほうが強くなったといいます。

 

「親が何も言わないからって、“大丈夫だろう”と決めつけちゃダメですね。気づけてよかったと思っています。あのLINEがなかったら、今も母は冷蔵庫を空にしたまま、誰にも言えずにいたかもしれません」

 

老親との距離感は難しいものです。それでも、「気づいたときに、ちゃんと向き合う」ことが、親子の絆を守る第一歩なのかもしれません。

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録