今年の漢字は「熊」、2位「米」、3位は新首相の「高」
日本漢字能力検定協会は毎年、原則12月12日(いい字ひと字の「漢字の日」)に、その年1年の世相を表す「今年の漢字」を清水寺で発表しています。一般の人が投票し、一番多く票を集めた漢字一文字が選ばれるシステムです。
2025年の「今年の漢字」は2万3,346票を獲得した「熊」になりました。第2位は2万3,166票を獲得した「米」で第1位の「熊」とは180票の僅差でした。
日本漢字能力検定協会のHPからいくつかを紹介すると、
〇「熊」による人身被害者数・死亡者数が過去最多になったこと
〇市街地など人の生活圏でも「熊」の目撃が相次ぎ、生活を脅かしたこと
〇「熊」による農作物の被害が深刻化し、地域住民の生活や経済活動に影響をおよぼしたこと
〇和歌山県・白浜町にあるテーマパークから4頭のジャイアントパンダ(熊猫)が中国へ返還され、日本のジャイアントパンダ(熊猫)は2026年返還予定の上野動物園の2頭だけになったこと
などが、2025年の「今年の漢字」に「熊」が選ばれた理由です。
第2位になった「米」を選んだ理由としては、昨年から続く「米」価格の高騰と備蓄「米」の放出、「米」国のトランプ大統領就任と相互関税による混乱などが挙げられています。
2025年は全国で「熊」による襲撃事件が相次ぎ、死亡事故も過去最多になりました。「景気ウォッチャー調査」で「熊」関連現状判断DIを算出すると、10月33.3、11月39.6と連続して景気判断の分岐点50を大きく下回る30台と、景況感の悪化要因になっていることがわかります。
11月の現状判断で「熊」についてコメントした景気ウォッチャーは12人で初の2ケタになりました。東北の観光名所・職員の「例年と比べて予約が少ない。熊の出没による外出控えが影響していると考える」という現状に関する判断コメントからも、「熊」が経済面で悪影響をおよぼしていることがわかります。
なお、2025年の今年の漢字のランキングをみると、「高」市早苗氏が内閣総理大臣に就任したこと。物価や米価格の「高」さ、金や日経平均株価の「高」騰、国内最「高」気温の更新などが話題となったことから、1万8,300票を獲得した「高」が第3位に選ばれました。
大阪・関西万博関連の漢字として、「脈」「万」「博」がベスト10のなかに選ばれています。日本漢字能力検定協会のHPによると、6,418票を獲得し第4位「脈」が選ばれた理由は、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が人気に。万博による人や文化の交流、女性初の内閣総理大臣誕生、株価高騰など、世の中の“「脈」動”を感じる人も多かったということです。
「熊」の影響は経済面で悪材料ですが、みるからに景況感に対し悪い意味の「倒」「毒」のような漢字は2025年のベスト10には入っていません。足元の景気が、緩やかな拡張局面にあることと整合的なように思われます。
「コロナ」に続き「野球」も消えた…2025年流行語、大賞は高市首相の発言。時代の変化映す
2025年の新語・流行語大賞が12月1日に発表され、年間大賞は、高市早苗首相が自民党総裁に選出された直後に口にした「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」に決定しました。
今年の「新語・流行語大賞」では、ノミネート30語に野球用語が選ばれないという事態に。2025年に長嶋茂雄氏が亡くなられたことから、選考委員特別賞として「ミスタープロ野球」が選ばれました。なお、2024年では大谷翔平選手関連の「50-50」が選ばれていました。年間大賞は「ふてほど」とドラマのタイトルの略称でした。
野球用語からは、2021年の大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」、2022年の史上最年少でセ・リーグ三冠王となった「村上様」、2023年の阪神・岡田彰布監督の「アレ(A.R.E.)」と3年連続野球部門から選ばれていたことからは様変わりの状況です。
2020年から選ばれていた新型コロナウイルス関連用語が2023年を最後に選ばれなくなったことに続いて、野球用語まで消えたことは、時代の変化を感じる結果でしょう。新型コロナウイルス関連用語は、2020年ではノミネート30語の半分の15語選ばれ、年間大賞は「3密(3つの密)」でした。2021年は6語、2022年は2語、2023年は2語と4年連続コロナ禍関連用語が選ばれていました。しかし、2024年と2025年ではゼロとなり、コロナ禍の影響がほぼなくなり、国民の注目が薄れたことがわかります。
JRA売得金は累計+5.1%、14年連続増が確実に…名目GDPとの高い相関が示す「景気の底堅さ」
JRA売得金・年初からの累計前年比、12月7日までで+5.1%になりました。14年連続前年比増加は確実な状況です。+1.2%だった2024年の売得金より、2025年の前年比は高まりそうで景気の底堅さ示唆するデータといえるでしょう。
景気がよく、懐具合がよいときは競馬の売得金も伸びるようです。平成・令和の35年間(平成元年・1989 年~令和6年・2024年)での名目GDP前年比と売得金前年比の相関係数は0.71でしたが、12月8日に発表された2020年基準に名目GDP前年比を置き換えて相関係数を求めると、0.72とわずかに高まりました。2025年1~9月の名目GDP前年同期比は+4.7%で、2024年名目GDP前年比の+3.0%を上回る増加率で、24年から25年にかけての売得金前年比が高まりそうなことと整合的です。
2025年のJRA売得金・年初からの累計前年比は、上半期(6月29日時点)で+4.7%でした。その後+3%台の時期もありましたが、10月26日時点から11月16日時点までは+4%台に戻り、11月24日時点から直近12月7日時点までは3週連続で年初からの累計前年比が+5.1%になりました。
2025年のG1レースは、3月30日の高松宮記念から12月7日のチャンピオンズカップまで19レース連続で前年比増加となり、堅調な推移。G1レースだけからも、景気の底堅さが感じられます。
※なお、本投稿は情報提供を目的としており、金融取引などを提案するものではありません。
宅森 昭吉(景気探検家・エコノミスト)
三井銀行で東京支店勤務後エコノミスト業務。さくら証券発足時にチーフエコノミスト。さくら投信投資顧問、三井住友アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメントでもチーフエコノミスト。23年4月からフリー。景気探検家として活動。現在、ESPフォーキャスト調査委員会委員等。
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