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プロに任せはするものの、丸投げはしない
持続的に富を築いている富裕層のもうひとつの共通点は、「お金の管理を決して人任せにしない」という姿勢です。
もちろん税務判断や申告は、税理士などの専門家の力を借ります。けれど、だからと言ってすべてを丸投げしているわけではありません。
たとえば資産管理会社や個人申告の領収書ひとつでも、富裕層は用途ごとに整理した状態で提出します。年に一度の申告前に慌ててまとめるのとは、まったく異なるレベルの意識です。会社経営にたとえるなら、稟議書で承認を得たり、投資委員会や取締役会で大きな支出を決議したりするのと同じこと。
経営者ならばドサッと領収書を渡して処理させれば済むように思うかもしれませんが、富が持続している富裕層ほど資産管理会社や個人の経費をきちんと把握しています。こうした日常の積み重ねが、健全なお金の感覚を支えているのです。
専門家にとっても、富が持続している富裕層との仕事にはある種の緊張感があります。彼らは「なぜこの資料が必要か」「どう判断すればよいのか」と必ず確認し、判断の材料を求めてきます。専門家にすべてを委ねるのではなく、説明を聞き、自分の頭で整理した上で最終的な決断を下す──その姿勢が徹底されているのです。
会社経営と同様ですね。プロに任せるところは任せつつ、自分自身でも状況を理解し、最後の判断は自ら行う。そうでなければ資産を守り、増やし、次の世代に継承することはできないと知っているからです。
富が続かない人ほどお金の管理が甘い
逆に、富が継続しない人は、お金の管理がずさんです。
クレジットカードや銀行口座を複数持っていながら、どのカードにいくら借入があるのか、どの銀行にどれだけ預金があるのかを把握していない。口座やカードの数だけが増え、資金の流れを本人ですら追いきれていない。これは決して珍しくありません。
こうした「基本的な管理ができていない」状態が続けば、やがて資金繰りが悪化し、ローンの返済が滞るなど、事業や生活そのものが立ち行かなくなる可能性もあります。
実際、筆者が企業再生の現場で関わったケースでも、経営不振の根本原因は「ごく初歩的な管理の欠如」だったことが少なくありません。
一方、富が持続する富裕層はまったく異なる姿勢をとります。
この違いは非常に大きいのです。
つまり、富を維持し、次の世代につないでいくには、お金に関する自己責任の意識が欠かせません。数字に無関心なままでは、どれだけ収入があっても長続きしない。これは、私自身が税理士として数多くの現場で痛感してきた現実です。
とはいえ、特別なスキルや難しい金融知識が必要なわけではありません。
まずは、「今、自分が何に、いくら使っているのか」「どこに資産や負債があるのか」を把握すること。これだけでもお金に対する意識と行動は確実に変わります。
お金の流れを「見える化」することこそ、富を築く第一歩です。
そして、その小さな意識の違いが、数年後、数十年後の大きな差を生むのです。
■学び2
プロに任せるところは任せ、丸投げはしないこと。数字を把握し、自ら判断材料を求め、最終的な決断は自分で下しましょう。お金に対する自己責任の意識を持てるかどうかが、富を守り、育て、継承できるかどうかを分けるのです。
富裕層が築いてきた資産の裏には、ストイックな努力や誠実な習慣、そして「見えない資産」への投資があります。
富裕層は共通してモノやカネではなく自分の内側に蓄積されるものへの感度が高いことがわかります。それは、すぐに見える成果や評価ではなく、経験や学び、信用や判断力といった「見えない自分資産」を、日々積み上げることへの信頼感です。
森田 貴子
株式会社ユナイテッド・パートナーズ会計事務所
パートナー・税理士
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