(※写真はイメージです/PIXTA)

長年連れ添った夫婦の間でも、退職や年金生活という転機は思わぬすれ違いを生むことがあります。特に「家計」にまつわる一言は、専業主婦として家庭を支えてきた女性にとって深い傷となることもあるようです。今回は、年金暮らしが始まった夫からの“ある言葉”をきっかけに、40年ぶりに社会との接点を求めてハローワークを訪れた女性をみていきます。

「余裕がない。少しは自分で稼いでくれ」

東京都在住の山下真知子さん(仮名・63歳)は、20代で結婚して以来ずっと専業主婦。夫の誠一さん(仮名・65歳)はメーカー勤務で、長年勤め上げ、2年前に定年を迎えました。

 

「これからは2人でのんびり過ごそうね」と話していたはずの誠一さんでしたが、年金生活が始まると徐々に雰囲気が変わってきました。

 

「月18万円の年金では余裕がない。少しは自分で稼いでくれ」

 

ある晩、夕食後の何気ない会話の中でそう言われたとき、真知子さんは言葉を失ったといいます。

 

「ずっと家のことは全部私がやってきたのに、そんな言い方しなくても…って。ただ、現実を突きつけられた気もしました」

 

悩んだ末、真知子さんは近所のハローワークに足を運びました。履歴書の書き方も忘れており、求職端末の使い方すらわからず、最初は戸惑いの連続でした。

 

「職員の方が『シニア向けの求人も増えていますよ』と声をかけてくれて、少し安心しました」

 

実際、総務省『労働力調査』によると、2024年時点で65歳以上の就業率は25.7%に達しています。定年退職後も働き続ける高齢者は年々増加しており、パートやアルバイトといった柔軟な働き方を通じて、再び社会との接点を持つ人も多いようです。特に女性では、子育てや家事に一区切りがついたタイミングで「もう一度働きたい」と考えるケースが増えており、60代以降の“第2のキャリア”が注目されています。

 

真知子さんが見つけたのは、近所のクリーニング店での受付の仕事。週3回、午前中のみの勤務です。時給は1,100円で、月に4~5万円程度の収入。

 

「通勤が自転車で10分というのも魅力でした。無理せず、自分のペースで働ける場所に出会えたのはラッキーだったと思います」

 

働き始めて数週間、生活リズムは変わりましたが、表情は明るくなったと近所の友人に言われることが増えたそうです。

 

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