もう隠してはいられない…妻の意外な反応
「なに? その反応。あなた、最近ちょっと変よ。……まさか浮気してる?」
岡崎さんの不信な様子に、話はあらぬ方向に進んでいきました。このままでは駄目だと、岡崎さんはようやく退職したこと、転職先がいまだ決まらない事実を伝えました。
「……なんで言わなかったの? ずっと黙ってていいことじゃないわよね」
退職そのものではなく、黙っていたことに妻が怒っている――。岡崎さんは、ここで自分が大きな間違いを犯していたことに気づいたといいます。
心配をかけたくなかった。転職が決まらないという事実が恥ずかしかった。自分自身、動転していて現状を受け入れられていなかった。隠していた理由を思い切って告げた岡崎さん。妻は、一緒にどうしていくか考えていこうと受け入れてくれたといいます。
年収2分の1以下で再就職も「一番大切なものは失っていない」
さらに3ヵ月後。岡崎さんは年収600万円で再就職を決めました。年収は2分の1以下。それでも、毎朝行く場所が出来たことに、心の底から安堵としたといいます。
「この先、家を売ることになるかもしれない。こんなことになるなら節約して貯金をもっとしておくんだったと、後悔があります。ですが、一番大切な家族を失わずに済んでいる。今はそれに感謝しています」
年収は半分になりましたが、以前よりも夫婦の会話が増えたといいます。金銭的な不安はもちろん拭えません。ですが、まずは節約。そして居住するタワマンが値上がりしていることから、いざとなれば売ろうと話し合っているとのこと。
つまずいたからこそ家族との絆を再確認できたと語る岡崎さん。高収入でも、役職があっても、会社でのポジションは基本的に絶対ではありません。外資系ならなおさらでしょう。
そして、収入や肩書よりも、非常時に「本音を話せる家族がいるかどうか」のほうが、人生においてはるかに価値がある。岡崎さんの経験は、それを静かに教えてくれます。
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