(※写真はイメージです/PIXTA)

都市部の喧騒を離れ、自然に囲まれた環境で第2の人生を――そんな期待から、老後に“空き家を活用した田舎暮らし”を選ぶ人も少なくありません。「都市から地方」への移住支援策を自治体が打ち出す例も目立ちます。しかし、「静かな環境」「広い家」がもたらすのは、常に安心とは限りません。家族以外に誰もいない“空白の時間”は、時として夫婦間の不和を浮き彫りにすることもあるのです。

娘が見た、信じられない父の姿

「まさか、夢じゃないかと思いました」

 

そう語るのは都内で働く会社員・川村由紀さん(仮名・40代)。久々に訪ねた実家で、父親が母親に対して怒鳴りつけている場面に鉢合わせたといいます。

 

「『うるさい!黙ってろ!』と怒鳴り、母が小さく震えているのを見て…本当にショックでした。父は無口だけど穏やかな人だと思っていたので…」

 

実家は、3年前に両親が「静かな場所で老後を送りたい」と移住した地方都市の郊外にある築浅の戸建住宅。2階建て、庭付き、駅からは遠いものの、広さと自然に恵まれた“理想の老後の住まい”のはずでした。

 

「母は“近所の人ともあまり話せていない”とこぼしていました。父は免許を返納した後、引きこもりがちで…2人とも外部との接点が激減していました」

 

家族や地域とのつながりが薄れると、夫婦間の摩擦が浮き彫りになる――。このリスクは高齢期に顕著です。

 

「父も母も、自分の時間の使い方がうまくいっていない感じでした。最初は仲睦まじく家庭菜園をしていたようですが、数ヵ月後には会話がなくなり、お互いが何をしているかも知らない、という状況に変わっていたようです」

 

由紀さんが実家を訪ねたのは、母からの「少し話したい」というLINEがきっかけでした。何かを察していたのかもしれません。

 

「家は立派なんです。でも、部屋は散らかっていて、2人とも目に力がない。“静かな場所に住みたい”というのが夢だったのでしょうが、現実は、その静けさが孤独と沈黙を深める時間になっていました」

 

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