「幸せに暮らしてね」75歳母のメモ…年金10万円“変わり者”の自宅アパートを大片付け。疎遠な48歳娘が食器棚の奥から発見した〈5,000万円の通帳〉

「幸せに暮らしてね」75歳母のメモ…年金10万円“変わり者”の自宅アパートを大片付け。疎遠な48歳娘が食器棚の奥から発見した〈5,000万円の通帳〉
(※写真はイメージです/PIXTA)

親子が生前に十分な会話をしないまま別れを迎えることは、決して珍しくありません。長年疎遠だった親が亡くなったあと、その遺品整理中に「想像を超える現金や通帳」が見つかり、驚きと戸惑いに包まれるケースもあります。親の年金額や生活ぶりから“経済的に厳しい”と思い込んでいた家族ほど、その落差に混乱を覚えるようです。今回は、年金月10万円で質素に暮らしていた75歳女性の死後、遺された娘が知った“もう一つの顔”に迫ります。

年金月10万円でも貯蓄できるのか?

総務省『家計調査(2024年)』によると、単身高齢者の生活費は平均約15万円。年金が月10万円程度では、単独では不足する可能性が高く、貯蓄を取り崩しながら生活している層が多数派です。

 

一方、金融広報中央委員会の『家計の金融行動に関する世論調査(2023年)』によると、70歳代単身世帯の23.6%が金融資産3,000万円以上を保有。

 

さらに、預貯金中心の運用を好む傾向があり、現金主義が根強い世代でもあります。このように「年金は少なくても、実は貯金が多い」高齢者も一定数存在するのが実態です。

 

「母は、自分のためじゃなく私のためにお金を残してくれていたんだと思います」

 

文江さんの通帳には、長年にわたって数万円単位の定期預金が、地道に積み重なっていた記録が残っていました。生命保険や投資信託のような派手な運用は一切なく、すべてが普通預金・定期預金。

 

「“万が一”の時のため、と現金を引き出すたびに封筒に小分けしていた形跡もありました」

 

銀行に確認したところ、文江さんは生前に遺言書は残していなかったものの、口座名義・印鑑・通帳のセットがすべて揃っていたことで、相続人である亜美さんが手続き可能との説明を受けたそうです。

 

財産が発見されても、相続手続きは自動で進みません。相続では、預金も現金も「遺産分割協議書」などの正式な手続きが必要となり、亡くなった人が一人暮らしだった場合、どこにどれだけの資産があるかが「誰にもわからない」ままになるケースが多いのです。

 

また、遺言書がなければ、法定相続人が複数いる場合は全員の合意が必要で、時間や労力もかかります。今回のように相続人が一人であっても、銀行手続きや相続税の申告など専門的な対応が求められる場合もあります。

 

お金の使い方も、愛情の示し方も人それぞれ。「変わり者」と言われた母の、無言のやさしさが通帳の数字に込められていた――そんな話が、静かに心を打ちます。

 

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