中途採用者は入れない独特の空気感…欧州のビジネスパーソンが首をかしげる、日本企業の盤石な「新卒・同期のよしみ」文化

中途採用者は入れない独特の空気感…欧州のビジネスパーソンが首をかしげる、日本企業の盤石な「新卒・同期のよしみ」文化
(※写真はイメージです/PIXTA)

同僚との立ち話や、メールのCCに入れる宛先の範囲……。私たちが日常的に職場で交わしているなにげないコミュニケーションのなかにも、“日本的な社内政治”が色濃く表れている可能性があります。組織行動論と組織アナリティクスを専門に研究する木村琢磨氏が、著書『社内政治の科学』(日経BP)より、複数の研究結果をもとに日本企業に見られる社内政治の特徴をみていきましょう。

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一部の中途入社組が行う「戦略的ネットワーキング」

一方で、このような同期ネットワークを持たない中途入社の人たちの中には、積極的かつ戦略的なネットワーキングを行っている人がいました。

 

彼らは、入社時には社内にコネがないので、多くの場合、あまり社内での影響力がありません。そのため、社内で影響力のある人、自分と利害関係を同じくしている人などのキーパーソンをまず見つけ出します。そして、特別な用件がなくてもキーパーソンに積極的に話しかけたり、情報を提供したりして良い関係を形成することに努めていました。

 

このような戦略的ネットワーキングは、新卒入社組にはあまり見られませんでした。これは、新卒一括採用の影響もありますが、ジョブローテーションの影響も大きいです。日本の大企業では、総合職はさまざまな部署や地域への異動を通じて、自然と広い人的ネットワークを築いていきます。

 

中途入社組はこのような幅広い人事異動の対象にならないことが多いので、戦略的ネットワーキングで人脈形成をする必要があるのです。

 

このように、日本企業の社内政治行動には雇用慣行が影響していました。日本の大企業でも今後、ジョブ型雇用や地域限定社員制度が普及すれば、社内政治の姿も変化していく可能性があります。

 

 

木村 琢磨

博士

昭和女子大学 教授

 

 

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※本連載は、木村琢磨氏による著書『社内政治の科学』(日経BP)より一部を抜粋・再編集したものです。

社内政治の科学

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木村 琢磨

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