(※写真はイメージです/PIXTA)

人は人生の終盤に差し掛かったとき、自身の生きた証であり、残された家族への愛の形でもある「遺産」の行方について深く考えるものです。特に、現代社会では「おひとりさま」や家族関係が複雑化した世帯が増え、遺産の分け方一つで親族間に決定的な亀裂が入るケースも少なくありません。自分の財産を誰に、どれだけ渡すのか。その意思を明確にするために作成されるのが「遺言書」です。しかし、その遺言書に込められる想いは、必ずしも「感謝」や「愛情」だけではない場合があります。

「絶対にあの女に渡すな」…79歳・節子さんの“静かな復讐心”

都内の閑静な住宅街で暮らす島田節子さん(仮名・79歳)。一人暮らしで、年金は月に約13万円。つつましい生活を送っていますが、亡くなった夫が遺した実家と金融資産を合わせ、その総額は優に1億円を超える財産を所有しています。

 

ある日、節子さんは、長年付き合いのある弁護士を自宅に招き、公正証書遺言の作成を依頼しました。遺言書には、彼女の財産の配分について詳細に記されていましたが、その作成の動機は一般的な「円満な相続」とはかけ離れたものでした。

 

「先生。私の財産は、私の亡き後、すべて長男に渡してほしいんです。ただし、条件があります」 節子さんが指名したのは、唯一の肉親である長男・Aさん(52歳)です。Aさんは既に独立し、自分の家庭を持っていますが、節子さんはここ数年、彼とは疎遠になっていました。

 

「長男はね、あの女と結婚してから、人が変わってしまった。私への仕送りどころか、年に一度の顔見せさえしない。もちろん、孫の顔も見せてくれない。全て、あの女(長男の妻・Bさん)が吹き込んだんだと思っています」

 

節子さんの言う「あの女」とは、長男の妻Bさんのことでした。節子さんは、嫁Bさんが長男Aさんの愛情を奪い、自分を孤独にした元凶だと深く恨んでいました。

 

「あの女だけには、私の血の一滴たりとも渡したくない。長男がもし私より先に死んだり、離婚したりしたら、その財産は絶対にあの女を経由して、孫にも渡らないようにしてほしいんです」

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ増加する「争続」の背景
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録