(※写真はイメージです/PIXTA)

「老後は資産があれば安心」と考える人は少なくありません。住宅や金融資産、年金など、一定の蓄えがあることで、将来への不安が軽減されるのは事実でしょう。しかし一方で、財産の有無が新たな火種となることもあります。それが“相続”をめぐる家族内のトラブルです。ときに家族の関係に影を落とし、穏やかな老後を脅かす事態を招くこともあるのです。

“遺すこと”より“今をどう生きるか”

「息子を責めたいわけじゃないんです。老後、どう生きるかを考えることと同じくらい、どんな形で“財産を遺すか”を考えないといけない年齢なんだと痛感しました」と利雄さん。

 

現在は、弁護士を交えて「家族信託」や「公正証書遺言」の作成を検討しているといいます。

 

一方で、美枝子さんはこうこぼします。

 

「子どもが家を継ぐのが当然、という時代ではなくなりました。うちは一人っ子だから、ゆくゆくは彼が相続するんでしょうけど、“いまの私たちの生活”をないがしろにされるような感覚があって…」

 

“老後資金は2,000万円必要”という言葉ばかりが独り歩きしがちですが、本当に大切なのは、そのお金をどう使うか――そして、“家族とどう向き合うか”かもしれません。

 

利雄さんは最後にこう語ります。

 

「財産なんて、ただの紙切れですよ。大事なのは“気持ちの通い合い”……でも、それが一番難しいのかもしれませんね」

 

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