(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親に仕送りを続ける――生活費が逼迫しているという訴えを受け、支援を続けてきたものの、ふとしたきっかけで「実際の使い道」や「生活実態」に違和感を覚えるケースもあります。厚生労働省『2024年 国民生活基礎調査』によれば、単身高齢者世帯のうち実に58.7%が「生活が苦しい」と回答しており、子世代にとっても親の経済的不安は他人事ではありません。ただし、その実情を把握するのは難しく、支援のあり方に悩む子ども世代も少なくありません。今回は、都内で働く57歳の女性・松下里美さん(仮名)が体験した“仕送り”をめぐる出来事を紹介します。

「自分の老後はどうするのか」問い直された娘の覚悟

「自分ももうすぐ60歳。これから教育費もかからないとはいえ、老後資金は思ったより貯まっていません。正直、5万円の仕送りを10年続けるだけでも600万円…簡単な話じゃなかったです」

 

松下さんはその日以降、仕送りを一旦ストップすることを決断。「困ったら言って」と伝えたものの、母から連絡が来ることはなく、以後は年に数回の帰省だけに留まっています。

 

高齢者の生活実態は、収入や支出のバランス、家計管理の価値観など、家庭によって大きく異なります。とくに年金生活に入った親と、働きながら支援する子ども世代では、「お金の使い方」への考え方にも大きな差が生じがちです。

 

仕送りをしたからといって、感謝されるとは限らない。ましてや、その支援が親の“贅沢資金”に化ける可能性もある――そうした現実を、松下さんは受け止めようとしています。

 

「見返りが欲しいわけじゃないんです。でも、ちゃんと“必要な支援”をしたいだけ。次はもっと、冷静に話し合わなきゃと思っています」

 

親の生活実態を把握し、必要な支援を見極める――それは、簡単ではないものの、子として“向き合うべき現実”かもしれません。

 

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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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