年収300万円の人が目指すのは、「お小遣い稼ぎ」
年収1000万円の人が目指すのは、「確実な利益」
年収1億円の人が目指すのは、「より大きな利益」
どんな「種類」のお金が欲しいのかを明確にする
お金には、種類があります。円とかドルとか、そういった通貨の話ではありません。目的によって、お金は全く違った性質のものになっていくということです。
多くの人は漠然とお金がたくさんあればいいと考えてしまいます。しかし漠然と考えているだけでは、お金を稼ぐことは絶対に無理です。具体的に、自分はどんな種類のお金が欲しいのかを明らかにして、自覚していかなければなりません。
普段から切り詰めて生活している人が「お金が欲しい」と言うとき、大抵それは「お小遣いが欲しい」という意味です。だから、ビジネスをやるといった場合も、すぐに結果が出ることに手を出す傾向があります。先々の100万円より、目の前の5万円を選んでしまう。その方が自分の使うイメージがつきやすいからです。
ある程度稼ぐ力のある人は、きちんと利益を狙うことを考えています。しかしそのときの利益目標は確実な金額に設定してしまうことが多いです。しかし、目標を確実な金額に設定すると、それ以上には絶対になりません。それどころか、なぜか目標より下回った結果しか得られなかったりします。
そういった意味でも、大きく稼ぎたければ目標金額はさらにそれ以上に設定しなければなりません。
貯蓄目的から運用目的へ 稼ぐお金の種類を変える
また、目標金額を大きく設定すると、発想方法が変わります。そもそも、確実なところを目指そうとするのは、儲けたお金を貯めていく方向で考えているからです。しかしそうではなく、莫大な利益を狙っていくならば、稼いだお金を使ってさらに大きな利益を出そうという発想に切り替わっていかざるを得ません。
その時点で、稼ぐお金の種類が変わります。貯蓄目的のお金から、運用目的のお金へと変化することで、視点が現在から未来へと切り替わるのです。「利益」というと、自分自身のための利益であり、「リスク」というと自分の身の危険だと思ってしまう人がいます。これは、貯蓄目的でお金を稼ごうとしている人に多い傾向です。
しかし本当は、「利益」も「リスク」もビジネスで儲かるか儲からないかということでしかなく、どちらかというと数字上の話なのです。こうやって、自分の利益とビジネスの利益を切り離して考えられるようになると、冷静な目で投資に踏み切ることもできるようになるのです。
年収1億を稼ぐためには、個人とビジネスを切り分けていく視点を身につける必要があります。そのためにも、目標を大きく設定して、本気で達成していく努力を自分に課すのがいいでしょう。