(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢者の生活様式は多様化しており、「住まいの質」と「所有資産の中身」とが必ずしも一致しないケースも増えています。70代単身世帯の貯蓄平均値は1,500万円を超え、生活費は切り詰めつつ趣味や車など“こだわりの部分”に資産を集中させる人も少なくありません。今回は1Kアパートに暮らしながら高級外車を所有しているという、ある高齢男性の「選択」の背景をみていきます。

老後の資産、どう使う?

必要以上に貯め込むのではなく、「人生の幸福度」を高める選択肢として資産を使うことが、健康寿命や精神的安定にもつながるという考え方もあります。

 

ただしその一方で、高齢期の大型消費には注意も必要です。菅原さんのように、長年の経験と計画性を持ったうえでの所有なら問題ありませんが、認知機能の低下や詐欺被害などと結びつくリスクも存在します。資産をどう使い、何に残すかは、高齢期における「生活設計力」が問われる場面でもあります。

 

「ベンツに乗っていると、 “見栄”だと思われることもあるんですよ。でもね、そうじゃない。これは“納得”の選択なんです」

 

菅原さんはそう語り、運転席のレザーシートを指でなぞりました。

 

「自分の残りの人生を何に託すか、何があれば毎日心地いいか。それが家じゃなくて車だっただけなんです」

 

古びたアパートと高級車――一見ちぐはぐにも映るその暮らしぶりには、「何を大切にするか」を自分で決めてきた人生の積み重ねがにじんでいます。物の多さではなく、自分の価値観に正直に生きること。それが、菅原さんなりの“豊かな老後”なのかもしれません。

 

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※本記事のインタビューではプライバシーを考慮し、一部内容を変更しています。

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