(※写真はイメージです/PIXTA)

年末年始をどこで、誰と過ごすか――。正月は「家族に会える特別な日」として、心待ちにしている年配の方も少なくありません。一方で、同居や帰省が難しくなり、老人ホームなどの施設で一人、年末年始を迎える方も。本記事では、「今年は家族と過ごせる」と信じていた男性が直面した“思いがけない現実”をみていきます。

「お正月には迎えに行くからね」と言っていた息子だが…

「今年こそは一緒におせちを囲めると思っていました。だから余計に、あの言葉はこたえました」

 

そう話すのは、神奈川県内の介護付き有料老人ホームで暮らす松村浩一さん(仮名・79歳)。3年前に軽度の脳梗塞を患い、それを機に自宅での一人暮らしが困難となり、施設に入居しました。家族構成は妻に先立たれたのち、都内で暮らす長男夫婦と孫1人。週に1回のテレビ電話と、年に数回の面会が日常的な関わりでした。

 

「去年は孫の受験があって帰省は見送られたので、今年こそは…と期待していたんです。夏頃には、息子が“年末年始には迎えに行く”って言ってくれていましたし」

 

その言葉を胸に、松村さんは施設のカレンダーに“12/30 帰宅”と自筆で書き込んでいたといいます。

 

しかし12月中旬、息子から届いたLINEの内容は、想像とはまったく異なるものでした。

 

「父さん、ごめん。今年の年末年始は家族で海外旅行に行くことになったんだ」

 

添えられていたのは、南国リゾートの航空券の画像と「久しぶりの海外、楽しみ!」という一文。孫が成人祝いとしてハワイ旅行を希望したことがきっかけで、急遽予定を変更したという説明が続いていました。

 

「正直、がっかりしたというより、なんだか置いていかれたような気持ちになりました。もちろん息子にも家族があるし、仕方ないとわかってはいます。でも、“迎えに行く”って約束してくれていたから…」

 

松村さんは、施設の年末イベントで年末特番の鑑賞や、おせち風の昼食を楽しみにしているといいます。スタッフも配慮してくれるそうですが、「家族と過ごす時間とは違う」とこぼします。

 

「今年も年越しそばは出るんですけどね。隣の席に息子がいたら、もっと美味しかっただろうなって、そう思うだけなんです」

 

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