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30年間停滞のロシア、追い抜いた中国
ロシア経済のGDP(国内総生産)は2021年で約1.8兆ドルと、世界第11位です。ソ連崩壊後のロシア経済を見ると、1991年以降の年平均成長率は約1%でした。この間に世界経済は年平均3.3%で成長していましたので、大きく後れをとりました。その主因はソ連が崩壊したことによる経済混乱です。
また、外需依存度が高すぎるため、世界経済が順調なときには良いものの、そうでないときには大きく落ち込むという経済構造にも原因があります。特に1998年のアジア通貨危機では、その余波でロシアは金融危機に陥りました。
また、経済的な豊かさを示す1人当たりGDPは1万2000ドルほどで世界第66位と、世界を5分位に分けると上から2番目(第2分位)という位置にあります。これはソ連崩壊前(1990年)とほぼ同水準ですが、30年前には極めて貧しい国(第5分位)だった中国に追い付かれてしまいました。
ただし、軍事力では世界第2位で、国連安保理の常任理事国でもあることから、国際社会で経済力以上の大きなプレゼンスを持っています。
産業構造は鉱業・エネルギー等供給業が1割を超える資源大国で、小麦など穀類の生産も多い農業大国でもある一方、民需関連の製造業に弱さがあります。需要構成は内需が弱く、純輸出等が1割近くを占める外需依存型です。


