「こんなに家計がキツくなるなんて」
現在、山田さん夫婦は、通信費やサブスクの見直しに加え、週末の外食も月1回に制限するなど、徹底的な“節約生活”を続けています。
「家そのものに不満はないんです。子どもたちが庭で遊ぶ姿を見ると、本当に買ってよかったと思う。でも、日々の支出でこんなに悩まされるとは…。駅近の中古マンションでもよかったかもしれないと、ふと考えることもあります」
今後は妻のパート復帰や副業も検討しており、住宅ローンの繰り上げ返済は「当分は無理」と話します。
国土交通省『令和6年度 住宅市場動向調査報告書』では、年収に対する住宅ローンの返済負担率は全国平均で18.4%、三大都市圏平均で18.3%と報告されており、ローン返済が家計に与える影響の大きさが改めて浮き彫りとなっています。
とくに、30代で長期ローンを組んだ場合、将来的な教育費・老後資金と三重で苦しむ可能性があることに注意が必要です。
理想の暮らしを追い求めるあまり、家計に“余白”を持たせることを忘れてしまうと、数年後に思わぬ困難に直面することになりかねません。
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