(※写真はイメージです/PIXTA)

共働き夫婦の増加と住宅価格の高騰を背景に「ペアローン」の利用が増加する昨今。しかし、ローン完済前に離婚に至った場合、単独ローンでは生じないようなトラブルが発生することも。本記事では、松田聡子氏の著書『60分でわかる!住宅ローン 超入門』(技術評論社)より一部を抜粋・編集し、離婚時に発生するペアローンの返済リスクやその対処法について解説します。

「住宅ローンの返済が厳しい…」一番最初にすべきこと

住宅ローンの返済中に、収入の減少や予期せぬ支出の増加により支払いが困難になるケースは決して珍しくありません。転職やリストラ、病気やケガによる収入減、金利上昇など、さまざまな要因で返済が苦しくなる可能性があります。

 

そのような状況に陥った場合、最も重要なのは早めに金融機関に相談することです。滞納する前に相談すれば、返済方法の変更にも応じてもらいやすくなります。金融機関は、返済期間の延長、一時的な元本据え置き(利息のみの支払い)、ボーナス払いの変更や廃止といった、柔軟な救済措置を提案してくれる可能性があります。 

 

一方で、絶対にやってはいけないのは、カードローンや消費者金融から借り入れて住宅ローンの返済に充てることです。別の借り入れによる返済は多重債務の始まりとなり、状況をさらに悪化させます。 

 

滞納したまま放置することも避けなければなりません。金融機関に相談しないまま滞納し続けると、信用情報に滞納履歴が記録され、新たな借り入れやクレジットカードの審査に影響します。さらに滞納が続くと、金融機関からローン残高の一括返済を求められます。一括返済に応じられなければ、最終的には競売にかけられ、家を失うことになるでしょう。 

 

ほとんどの金融機関は、住宅ローン契約者が相談すれば、可能な限り解決策を見つけようと協力してくれるはずです。相談が早ければ早いほど、選択肢が広がり、家を失わずに済む可能性も高くなります。問題を先送りせず、早期の相談を心がけましょう。

 

[図表3]対応タイミング別の選択肢

 

 

松田聡子
ファイナンシャルプランナー(CFP®)

 

 

※本連載は、松田聡子氏の著書『60分でわかる!住宅ローン 超入門』(技術評論社)より一部を抜粋・編集したものです。

60分でわかる! 住宅ローン 超入門

60分でわかる! 住宅ローン 超入門

松田 聡子

技術評論社

いよいよ金利は上昇基調、住宅ローンの新常識とは? ・家の値段だけじゃない、出費の落とし穴 ・金利が上がってから変動金利→固定金利に借り換えても手遅れ ・省エネ基準に適合していない住宅は住宅ローン減税が受けられ…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録