頭皮のマッサージは「優しくもむ」のが大原則
ほかにも、頭皮によくないことはいろいろありますから、いくつか挙げておきましょう。
まず、頭皮は、絶対に叩いたりしないこと。
血行をよくするつもりなのか、毛根を刺激するつもりなのかはわかりませんが、よく頭皮をブラシなどでトントンやっている人がいます。あれって、気持ちいいのでしょうか?
もっとすごいのになると、ハゲ頭を爪楊枝でチクチクやる人なんかもいて、「おいおい、どんな趣味をしてるんだよ」と思ってしまいます。
叩くのもつつくのも、頭皮を傷つけることにつながりますから、絶対にやめていただきたいと思います。頭皮をマッサージするときは、指の腹を使って優しくもんでやることが大原則です。
それから、帽子はむやみにかぶらないこと。
たしかに帽子はハゲ隠しに欠かせないアイテムですが、節度をもってかぶっていただきたいと思います。屋外で紫外線を避けるためにかぶるのならOKですが、屋内では、やはり帽子を取って、頭皮を解放してやりましょう。
帽子が流行すると、部屋のなかでもずっとかぶっているような人を見かけます。おしゃれのつもりでも、それは頭皮にとっては迷惑千万なことです。
無意味に帽子をかぶっていると、頭が蒸れて、汗や皮脂で頭皮が傷んでしまいます。
頭皮や髪の毛を傷めるカラーリング
常々みなさんにそう言っている私ですが、自分のハゲがなおったばかりの頃、図に乗って髪を銀色に染めたことがあります。
おわかりと思いますが、カラーリングは、頭皮や髪の毛には絶対よくありません。
私が、なぜそんな暴挙に出たかというと、髪がよみがえったものだから、それまで怖くてできなかったカラーリングを、してみたくなっちゃったんですね。
「ハゲを克服するノウハウがあるから、もう、そんなにひどくハゲることはないだろう」「ハゲてもまたなおせるだろう」と、そんな慢心もありました。
さらに言うと、育毛をサポートするビジネスを始めたばかりだったので、「ハゲをなおして髪染めたぞー!」「こんなことをしても大丈夫だぞー!」みたいな、アピールになるかなという気持ちもあったのです……。
でも、ちょっと図に乗りすぎました。
髪を染めたこと、結局は、ものすごく後悔しました。頭皮の傷み方がハンパじゃなかったからです。
頭皮の傷み方にも、湿疹が出るとか、乾燥するとかいろいろあって、人によってダメージのあらわれ方が違いますが、私の場合、乾燥して荒れてしまうのです。そうすると、逆に皮脂が過剰に出て、頭皮が脂まみれになったりします。
それが完全によくなるまで、たしか3年くらいかかったと思います。
カラーリングは、頭皮に間違いなくダメージを与えます。だから、白髪を染めている人も、毛を生やしたいなら、最大限、気をつかったほうがよいと思います。
私も今は白髪を一部染めていますが、髪に気をつかうようになってから、頭皮に気を配ってくれる美容院を選ぶようになりました。少し値段は高くなりましたが、それは必要経費だと思っています。
せっかく白髪を目立たなくしても、結果的に毛が抜けてハゲが目立つようになったら、どうしようもありませんからね。