前回は、頭皮へダメージを与える典型例を紹介しました。今回は、「てっぺんハゲ」と「後退ハゲ」のうち、どちらの方が薄毛対策の効果が出やすいのかを考えていきます。

ハゲには2種類のタイプがある

ハゲには、大まかに分けると、額のほうから後退していくタイプと、頭のてっぺんがお皿のように薄くなるタイプがあります。

 

額が広くなっていくのは、たとえば、タレントの、そのまんま東さんのおでこみたいなハゲ上がり方です。彼は頭頂部の薄毛も併発していますから、もう少しで“前からハゲ”と“てっぺんハゲ”がドッキングを果たすものと思われます。

 

てっぺんから薄くなるのは、たとえば元Jリーガーのアルシンド選手みたいな減り方ですね。しっかりハゲると、イメージ的に河童、あるいは歴史の教科書に出てくるフランシスコ・ザビエル神父のようになります。

 

なおりやすい「てっぺん型」、 隠しやすい「後退型」

あえて言うと、「そのまんま型」の後退ハゲはなかなかなおりにくく、「ザビエル型」のてっぺんハゲのほうは、比較的簡単になおる傾向があります。

 

しかし、後退ハゲが不利かというと、必ずしもそうとは言えません。おでこが広くなっていく場合には、髪が復活しにくいかわりに、髪型を工夫することで、けっこううまくごまかすことができるからです。

 

たとえば、前述したアメリカの実業家トランプさん。あの人の独特の髪型は、後ろから髪の毛をもってきているんですね。そして、あそこまでやらなくても、後退型には「おでこ広いね」と言われるぐらいで、けっこう目立たない人が多いです。

 

一方、進行したてっぺんハゲは、地肌が見えちゃいますから、ごまかしようがない。その点では、後退型より不利だと言えます。ただし、なおりやすさで言えば、後退型よりも有利なのです。

 

どちらのタイプが好きか嫌いかは、人それぞれだと思いますが、苦労のしがいで評価すれば両者は一長一短、勝負は五分五分だと言えます。

本連載は、2016年9月12日刊行の書籍『ハゲからの生還 なぜ、私はたった1年で「超フサフサ」になったのか?』(幻冬舎メディアコンサルティング)の本文から一部を抜粋したものです。

ハゲからの生還

ハゲからの生還

杉山 哲矢

幻冬舎メディアコンサルティング

「ハゲ」…それは男性にとって、非常にデリケートかつ切実な悩みでしょう。 本書では、かつてハゲに苦しめられ、様々な努力の末に「超フサフサ」を取り戻した著者が、自ら体を張って検証した「本当に効果のある薄毛治療」を…

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