前回は、ホノルルの代表的なホテルレジデンスである「トランプ」について、実際どのような部屋があるのか、具体的にご紹介しました。今回は、購入したホテルをレンタルに出した場合の収支を見ていきましょう。

Rental Statementはオーナー宛に毎月発行

今回は、Trump International Hotel Waikiki Beachwalkを購入し、オーナーとなった後、ホテルにレンタルに出した場合の収支にを見ていきたいと思います。

 

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下記の書類は、ホテルからオーナー宛てに毎月発行される「Rental Statement」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※黒塗りの部分はオーナー個人情報および部屋番号の記載です。赤字はわかりやすくするために加筆したもので、実際には記載はありません。

 

ここにあげたRental Statementは、約50㎡のスタジオです。オーナーは、この書類によって毎月の収入や経費、稼働率等の情報を把握することができます。

毎月の稼働状況や収支が一目瞭然

それでは、①~⑦までそれぞれの内容を細かく見ていきましょう。

 

①Rental Activity Detail(レンタル稼働明細)

実際の稼働日数、宿泊者がホテルに支払ったホテル側の収入を確認することができます。このRental Statementは2014年12月のもので、宿泊できる上限日数は合計31日分ありますが、この書類からは、1日だけ予約が入らず、30日の稼働があったことがわかります。宿泊者がホテルに支払った金額は、合計1万1857ドルです。

 

かなりの高額ですが、ワイキキ屈指の高級ラグジュアリーホテルであるということ、ハイシーズンであるという要素も加わり、1泊当たりの宿泊レートが高いため、ホテルの収入として、これだけ多くの金額が入ることになりました。

 

②Owner Activity(オーナー利用明細)

オーナーが宿泊した際に記載される項目です。この月はオーナー利用がなかったため、何も記載がない状態です。

 

③Statement Summary(明細要旨)

ホテルに入った収入に伴って発生する税金の記載です。ハワイ州では「GET(売上税)」と「TAT(宿泊税)」という税金が課税されます。Trump International Hotelの場合は、代行手数料を支払うことでホテル側に税金の支払を依頼することもできます。

 

こちらの項目の「A」が、当月分の合計金額に当たり、その右隣が年間の合計金額になります。そして「B」が上記1で解説したホテルに入った収入になります。

 

④Expenses(諸経費)

ホテルに入る収入の金額の大きさに驚いた方も多いかと思いますが、収入に比例して、経費として支払う金額も大きくなります。Trump International Hotelの場合は、税金まで含めると合計14項目に細かく分かれており、それぞれオーナーの負担となります。

 

今回は「Standard Hospitality Service Charge(ホテルサービス費)」を例に説明します。これは、宿泊者の利用の有無(稼働率)に関わらず毎月の固定経費となる、唯一の項目です。いわゆる「ホテル側の取り分」になる金額であり、部屋のサイズによって金額が異なります。

 

Trump International Hotelの場合、ホテルにレンタルに出す際に必ずかかってくる経費になります。管理費、電気代、固定資産税、会計費用も別途支払が必要になります。

 

⑤Account Activity(入出金)

オーナーに入る金額がここに記載されます。上記①の「ホテル収入:「$11,857.00(B)」から「諸経費:$8,202.36(C)」を差し引き、それに「Tax:$1,655.57(A)」を足した金額が「$5,310.21」になり、2014年12月のオーナーの収入となります。

 

⑥Statement Occupancy(稼働率)

 

当月の稼働率が確認できる項目です。上記1で解説したとおり、Available Nights(販売可能日数)31日に対し、30日分の宿泊があったので、稼働率は96.77%になります。

 

⑦Reserve Account Activity(修繕積立金明細)

室内の家具や備品の修繕積立金の明細を確認する項目です。①の「Rental Activity Detail(レンタル稼働明細)」で説明した、ホテル収入の2.5%が毎月積み立てられていきます。リネンの交換費やカーペット等のしみ抜き等が行われる定期清掃費用が修繕積立金から差し引かれ、残りの金額が毎月貯蓄されることになります。

 

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いかがでしょうか。実際にTrump International Hotelのオーナーになると、毎月「Rental Statement」が手元に届き、毎月の収入や諸経費について確認できます。通常のマンション経営のように、毎月固定賃金が収入として入るわけではありませんが、ホテルの売り上げが伸びれば、当然オーナーの手元に入る収入は高くなります。

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