求められる資質「③経営チーム/マネジメントチーム組成・推進」
これまで以上に、自分だけでは到底把握しきれない変化が起きているのが、このアフターコロナ、アフターAIの世界です。また臨機応変・アジャイルに動くためにも、リーダーのあなただけが頑張ることには限界があります。
そのため、3つ目の資質として、「経営チーム/マネジメントチーム組成・推進」の能力が必須です。
幹部採用の選考ポイントとしても、候補者が、「目指すべきものを明確に定めた上で、それを達成するために相応しい個性あるマネジメントチームを組成し率いるリーダーシップ」を持っているのかどうかを見極めようという動きが多く見られます。
・チーム編成について、どのような考え方や経験値、成功体験・失敗体験を持っているか
・リーダーシップについての考え方、自分のキャラクター把握をしているのか
・チームをまとめること、様々な意見や個性をどう束ねようとする人なのか
といったことについて、平素からしっかり棚卸ししておき、実地でトライ&エラーを繰り返しておきたいですね。
当社でも、これまで個々の経営幹部をサポートするためのエグゼクティブ・コーチングを提供してきましたが、これからはチーム単位でのサポートを行う「エグゼクティブチーム・コーチング」の重要性が加速度的に高まっていくと見ており、チームコーチング、グループコーチングへとシフトする過程にあります。
求められる資質「④覚悟・執念」「⑤実行の徹底」
最後の2つは、「④覚悟・執念」と「⑤実行の徹底」という資質です。
経営人材には元々必須のことではありますが、この激変する時代の中で、「なんとしても結果を出す、事業を成立させる・伸ばす」「そのためにあらゆる手を尽くし、やり切る」という胆力・体力は、絶対に欠かせません。
逆に、もしこれがないとするならば、他の3つの要素を満たしていたとしても、2030年に向かうリーダーとしては失格です。
率直に言うと、こればかりはある日突然、身についたり発現したりするものではありません。
これまでのリーダー、マネジメントとしての業務役割を通じて、どれくらい真正面からビジネスに向き合い続けてきたか。真摯にことに当たってきたか。難局において逃げずに戦ってきたか。それらの経験を通じて、自問自答しながら、自身の事業観、リーダー像、経営観などを編み出してきたかが問われます。
役割が上位になればなるほど、自分自身に厳しく、ときには相手にも厳しくなれなければ、事業責任や経営責任を負うことなど叶いません。
二流・三流のマネジメントに「風見鶏管理職」タイプが挙げられますが、あちらこちらにいい顔をしたがり、嫌われたり批判されたりすることから逃げてしまう人がいます。
このタイプは、少なくともこの<危機モードでのマネジメント>には適しませんから、幹部転職においては覚悟しておきましょう。嫌われ役になることも厭わず、実行の徹底を完遂できる人が、いま、各社から求められている経営人材・幹部人材です。
5年後、10年後のキャリアが大きく分かれる1年に
以上が、いまエグゼクティブに求められている「5つの資質」です。
いまほど経営・事業執行力を鍛えるチャンスの時期はないでしょう。しんどいと逃げるのか、任せろとチャレンジし結果を出すのか。エグゼクティブの存在価値が大きく問われ、その後の経営人材・幹部人材としての5年後、10年後のキャリアが大きく分かれる1年となることは間違いありません。
井上 和幸
株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
