「俺が悪かった、すまなかった…」79歳父が忘れ去っていた〈20年前の約束〉・〈200万円〉の代償。44歳三女が「介護を断固拒否」したワケ【CFPの助言】

「俺が悪かった、すまなかった…」79歳父が忘れ去っていた〈20年前の約束〉・〈200万円〉の代償。44歳三女が「介護を断固拒否」したワケ【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

介護が必要になったとき、「子どもに面倒を見てもらいたい」と考える親は少なくありません。しかし、介護という状況になると、子どもの中で押し付け合いが起きることも少なくありません。特に、子どもたちの間で過去の不平等や心のわだかまりがあると、なおさらです。今回は、トータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が、子どもが感じる不平等が介護に与える影響と、トラブルを防ぐための対応策を解説します。

介護が必要になった79歳父、近くに住む娘を頼ろうとしたが…

和田将司さん(仮名・79歳)は10年前に妻を亡くし、一人暮らしを続けてきました。3人の娘がいますが、それぞれ家庭を持って別で暮らしています。

 

そんな将司さん、年齢とともに体の不調を感じることが増えていました。家でつまづくことも多くなり、「年相応のことだけど、気をつけなければ」と思っていた矢先、お風呂で滑って左肩を骨折してしまいます。

 

当時、すでに車も手放していたため、一人でタクシーを呼び病院へ。入院とリハビリを経て自宅に戻りましたが、肩の痛みは続き、病院暮らしで体力も落ち、杖が必要な状態になってしまったのです。

 

「さすがに一人で生活するのは厳しいな……」

 

そう思った将司さんが頼ろうと思ったのが、三女の瞳さん(44歳)。長女と次女は他県在住でしたが、彼女は車で20分ほどの距離に住んでいたからです。

 

そして、将司さんは退院時に瞳さんに「しばらく介助を頼めるか? 1人じゃちょっと不安でな」と聞きました。優しい娘です。快く受けてくれると考えていました。ところが――。

 

「私はお父さんの介護はしないよ。頼むならお姉ちゃんたちに言って」

 

まさに唖然。将司さんの想像とは裏腹の冷たい答えでした。

 

「遠くに離れている長女、次女には頼めないだろう。お前には負担かもしれないが、これまで親として、お前を面倒見てきたじゃないか。それなのに……」

 

しかし、三女が断った理由は、将司さんが思いもしないことだったのです。

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