(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢化が進むなか、親の介護を誰が担うかは、多くの家庭で避けて通れない問題です。実際には「近くに住んでいる人」「女性」「独身」などの属性によって、いつの間にか役割が押しつけられるケースも少なくありません。なかでも、兄弟姉妹間での“負担の偏り”に悩む声は多く、精神的な不満にとどまらず、金銭的な格差として現れることもあります。

支援の不平等が、きょうだい関係を壊す前に

陽子さんは現在も父の介護を続けていますが、最近は「弟とは、連絡を取るのもつらい」とこぼします。

 

「なんで私ばっかり、って思っちゃうんですよね。別にお金がほしいわけじゃなく、『ありがとう』『たまには代わるよ』って言ってくれるだけで、全然違うのに」

 

介護は「感謝されにくい労働」といわれることもありますが、きょうだい間で負担や感情の“分担”がなされない場合、家族関係そのものが壊れてしまうリスクもあります。

 

近年は、地域包括支援センターや社会福祉協議会による介護相談や、成年後見制度、ファミリーカンファレンス(家族会議)支援など、家族間の負担軽減に向けた取り組みも進んでいます。

 

また、近年では「きょうだい間での介護契約書」を交わす家庭もあり、弁護士や社会福祉士がサポートするケースも出てきています。

 

「やっぱり、がまんしないで話し合うべきだったと思います。親が元気なうちにでも、きょうだいで『どうしたいか』を話しておくべきだった」

 

陽子さんはそう語りながら、今も父の昼食を届ける日々を送っています。優しさや責任感だけでは続かない介護の現場。小さな違和感を見過ごさず、制度とコミュニケーションの両輪で「支えられる側」も「支える側」も安心できる環境づくりが求められています。

 

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