(※写真はイメージです/PIXTA)

夫婦で迎える老後を想定して生活設計をしていた人にとって、「遺族年金」は大きな生活支えの一つです。中でも厚生年金加入者が亡くなった際に受け取れる「遺族厚生年金」は、受給の前提となる要件が細かく定められており、配偶者であっても「必ず受け取れるわけではない」点には注意が必要です。場合によっては、受給できると思っていた人が「不支給」の通知を受け、老後の計画を根本から見直さざるを得なくなることもあります。

遺族年金の盲点

年金制度は「老齢年金」「遺族年金」「寡婦年金」など、種類ごとに支給要件や仕組みが異なります。特に「遺族厚生年金」は、本人の年金との兼ね合いで“差額しかもらえない”ケースや、“一切もらえない”ケースもあるため、注意が必要です。

 

「夫婦でどちらが先に亡くなったとしても、生活に困らないようにしたい」と思っていたさつきさんですが、現在は自身の厚生年金と、わずかに残った夫婦の貯金で生活しています。「上乗せでもらえると思っていたけれど、現実は甘くなかった」と語ります。

 

「どちらかが亡くなった後、年金はいくらになるのか」「繰下げをしたら、遺族年金との関係はどうなるのか」といった点も含めて、早めに年金事務所などで確認しておくことが大切です。

 

老後の暮らしを支える年金制度だからこそ、制度の仕組みを正しく理解し、様々な事態に備えておくことが求められます。

 

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