遺族年金の盲点
年金制度は「老齢年金」「遺族年金」「寡婦年金」など、種類ごとに支給要件や仕組みが異なります。特に「遺族厚生年金」は、本人の年金との兼ね合いで“差額しかもらえない”ケースや、“一切もらえない”ケースもあるため、注意が必要です。
「夫婦でどちらが先に亡くなったとしても、生活に困らないようにしたい」と思っていたさつきさんですが、現在は自身の厚生年金と、わずかに残った夫婦の貯金で生活しています。「上乗せでもらえると思っていたけれど、現実は甘くなかった」と語ります。
「どちらかが亡くなった後、年金はいくらになるのか」「繰下げをしたら、遺族年金との関係はどうなるのか」といった点も含めて、早めに年金事務所などで確認しておくことが大切です。
老後の暮らしを支える年金制度だからこそ、制度の仕組みを正しく理解し、様々な事態に備えておくことが求められます。
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