お金はあっても「健康」がなければ意味がない
3億円という資産があっても、病気に直面すればお金の使い道は医療費や療養費に限られます。確かに、経済的な不安がないことは大きな安心材料です。しかし、「お金がある=安心」という図式は健康が前提にあってこそ成り立つもの。
金融資産を積み上げることに成功した人ほど、お金を使うことに不安を抱えがちです。その結果、「節約が習慣化し、健康診断や検査にも消極的」というケースは少なくありません。ですが、英子さんの事例が示すとおり、自らの健康に繋がる物事に積極的に投資することこそが、最大のリスクヘッジなのです。
FPが伝えたい「お金以外の備え」
ファイナンシャルプランナーとして多くの相談を受けますが、資産形成の相談はあっても「健康をどう守るか」という観点は見落とされがちです。今回の英子さんのケースから学べることは明確でしょう。
〇定期的な健康診断や検査は、老後資産を守るための「最大の投資」であること
〇オプション検査を惜しまないことが、病気の早期発見に直結すること
〇「お金の安心=心と体の安心」ではないと自覚し、健康管理にも計画的に取り組むこと
特に、健康に自信がある人ほど「まだ大丈夫」「私は平気」と油断しがちですが、健康を失えば資産を生かす時間も機会も奪われてしまいます。
「健康も資産の一部」
資産形成は人生を支える柱ですが、それは「健康」という土台の上に成り立つもの。英子さんのように、たまたま受けた検査が命を救うこともあります。お金は、医療費を賄うためだけでなく、「健康を守るために積極的に使うこと」にも意味があるでしょう。
お金は人生を豊かにする「手段」であり、健康はその豊かさを享受するための「条件」。その両輪を揃えることこそが、真に安心できる老後への、最も確かな備えになるのです。
森 逸行
ファイナンシャルトレーナーFP事務所
代表
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