(※写真はイメージです/PIXTA)

退職後の人生をどう過ごすか――。高齢化と長寿社会が進む中で、「第二の人生」の暮らし方に注目が集まっています。中でも人気なのが、都市部を離れて地方で暮らす“移住型の老後”。物価が安く、自然が身近な土地に家を構え、庭いじりや趣味を楽しみながら静かに暮らす…という生活に憧れを抱く人は少なくありません。しかし、理想を叶えるには“何かを手放す覚悟”も必要です。

それでも「正解だった」と思える理由

それでも、川口夫妻は「やっぱり来てよかった」と口を揃えます。理由は「自分で選んだ」という実感と、経済的不安からの解放です。

 

「住まいにお金をかけず、年金(夫婦で月約24万円)と貯金の取り崩しで、あまり節約せずに生活できるのは大きいですね。老後破産のリスクは減ったと思います」(篤さん)

 

総務省「家計調査」(2024年)によれば、高齢夫婦世帯の平均消費支出は月25万円前後。地方での自宅暮らしなら、支出を月15~18万円程度に抑えることも可能で、「年金の範囲内で生活できることが安心感につながる」という声は多くあります。

 

物理的な持ち物だけでなく、「関係」や「自由」さえもある程度“手放す”ことで、ようやく実現するのが“理想の老後”なのかもしれません。

 

「なんでもかんでも叶えようとしたら、結局“中途半端”になる気がするんです。だから私たちは、『持たないこと』を選んだんです」(由美子さん)

 

少子高齢化、都市部の住宅価格高騰、長寿化、孤立のリスク――こうした背景の中で、地方移住は“選ばれた人だけの特別な選択”ではなく、経済的にも精神的にも納得感のある“縮小型の幸せ”として、今後さらに広がっていくかもしれません。

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録