(※写真はイメージです/PIXTA)

「都会を離れて、自然の中でゆったり暮らしたい」という思い。特に定年後の60代夫婦にとって、家賃・物価の安さ、広い家や自然環境、地域コミュニティといった“地方の魅力”は、老後の理想像として語られることも少なくありません。しかし、その一方で、生活インフラや交通アクセスの問題など、“実際に住んでみてから”気づくギャップも存在します。今回は、地方に移住したある60代夫婦の「リアルな声」から、見落としがちな落とし穴に迫ります。

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    「移住して3年は、本当に快適だったんです」

    兵庫県郊外の山あいの町に暮らす宮田正志さん(仮名・68歳)と妻の恵美さん(仮名・65歳)は、3年前に大阪市内から地方へ移住しました。

     

    夫婦ともに退職後、「自然が好き」「老後は静かに暮らしたい」との思いから、中古住宅を購入しての引っ越しを決めました。

     

    「庭で野菜を作ったり、近くの山を散歩したり。最初の3年は本当に快適で、“移住して正解だったね”って夫婦で何度も話しました」

     

    「ご近所さんも親切で、おすそわけや町内イベントも楽しかったです」

     

    最寄り駅まではバスで20分。そこから電車で大阪市内まで約1時間半。買い物も車があれば不便はありませんでした。

     

    転機が訪れたのは、夫・正志さんが運転免許を自主返納したことでした。70歳を前にして、夜間の視力や判断力の低下を自覚し、安全を優先した結果でした。

     

    「返納したときは、“バスがあるし大丈夫だろう”と思っていました。でも、それが大きな間違いだったんです」

     

    町のバスは平日日中のみ、1日5本程度。土日は運行なし。乗り継ぎも悪く、医療機関や大型スーパーに行くにも不便な状況に。

     

    「恵美も免許は持っていませんし、タクシーもすぐ来ない。買い物も通院も、急に“行きたいときに行けない生活”になってしまったんです」

     

    高血圧や持病の関節痛で月に1〜2回の通院が必要な恵美さんにとって、通院のハードルが一気に上がりました。

     

    「バスを2本乗り継いで、病院に着くまで片道2時間。病院に行くだけで1日仕事になってしまって…」

     

    薬の配送やオンライン診療なども検討しましたが、地域の病院は高齢者の対面診療を前提としており、オンライン診療対応の医療機関は遠方。

     

    さらに、食料品の買い出しにも1時間以上かかるようになり、宅配サービスもエリア対象外。日常の生活が徐々に“閉じていく感覚”に襲われたといいます。

     

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