
今回は、競売でもっとも一般的な「期間入札」の流れについて説明します。※本連載では、マンション管理士である日下部理絵氏の共編著『競売不動産を買うときの基礎知識』(ぱる出版)の中から一部を抜粋し、初心者が安全に安く買うための、競売物件のしくみから入札までの基礎知識を解説します。
競売の一般的方法とは?
希望物件が見つかり、物件調査を終え、お金のメドがたつと、いよいよ物件を入札することになります。つまり物件の買い受け価格を決めて、入札書を裁判所に提出します。
競売には、「期間入札」「特別売却」などの方法があります。ここでは、この中でもっともよく行なわれ、一般的な「期間入札」の方法を取り上げます。
入札期間内にもっとも高い価格をつけた人が買受人に
期間入札を簡単に説明すると、買い受け希望者が、裁判所の指定する一定の入札期間内に、あらかじめ積んだ「保証金」の証明書とともに、買い受け希望額を書いた「入札書」を郵送する方法です。
裁判所は入札期間内に入札された入札書の中から、もっとも高い価格をつけた人を買受人に決定します。
その人が代金を裁判所に納付すると、その物件の所有名義が買受人に移転します。
【図表】 入札の手続き
