競売でもっとも一般的な「期間入札」の流れ

今回は、競売でもっとも一般的な「期間入札」の流れについて説明します。※本連載では、マンション管理士である日下部理絵氏の共編著『競売不動産を買うときの基礎知識』(ぱる出版)の中から一部を抜粋し、初心者が安全に安く買うための、競売物件のしくみから入札までの基礎知識を解説します。

競売の一般的方法とは?

希望物件が見つかり、物件調査を終え、お金のメドがたつと、いよいよ物件を入札することになります。つまり物件の買い受け価格を決めて、入札書を裁判所に提出します。

 

競売には、「期間入札」「特別売却」などの方法があります。ここでは、この中でもっともよく行なわれ、一般的な「期間入札」の方法を取り上げます。

入札期間内にもっとも高い価格をつけた人が買受人に

期間入札を簡単に説明すると、買い受け希望者が、裁判所の指定する一定の入札期間内に、あらかじめ積んだ「保証金」の証明書とともに、買い受け希望額を書いた「入札書」を郵送する方法です。

 

裁判所は入札期間内に入札された入札書の中から、もっとも高い価格をつけた人を買受人に決定します。

 

その人が代金を裁判所に納付すると、その物件の所有名義が買受人に移転します。

 

【図表】 入札の手続き

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    マンショントレンド評論家/住宅ジャーナリスト/オフィス・日下部
     オフィス・日下部 代表

    第1回マンション管理士・管理業務主任者試験に合格。

    管理会社勤務を経て、「オフィス・ 日下部」を設立。管理組合の相談や顧問業務、数多くの調査から既存マンションの実態に精通する。また穴場の街ランキングや新築マンション情報などのマンショントレンドでも見識が深い。さらにマンション管理員を中心とした10,000人以上のシニアを再就職へ導くなど、高齢者の住まいと働き方にも豊富な知識を持つ。
    ヤフーニュースへの住宅記事掲載は300回以上。テレビ・ラジオなどのメディア、講演会・セミナーでも活躍中。最近ではテレビ朝日系列、松本潤主演ドラマ「となりのチカラ」のマンション分野の監修を務める。
    著書に『マイホームは価値ある中古マンションを買いなさい!』(ダイヤモンド社)、『60歳からのマンション学』(講談社+α新書)、『「負動産」マンションを「富動産」に変えるプロ技』(小学館)、『すみません、2DKってなんですか?』(サンマーク出版)ほか多数。

    著者紹介

    連載「競売不動産」購入の基礎知識

    本連載は、2010年5月6日刊行の書籍『競売不動産を買うときの基礎知識』から抜粋、一部加筆したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    競売不動産を買うときの基礎知識

    競売不動産を買うときの基礎知識

    日下部 理絵

    ぱる出版

    家をオークションで安く買うためのバイブルとして、すでに十余年も支持されてきましたが、現在では不動産投資に欠かせない仕入れ方法として、必須のテキストになっています。大家さんになりたい人、すでに始めている人、不動産…

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