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確かな根拠を集積し、EBDを実践
対話を重ねて要望を受け止め、それに応える分かりやすい提案を行い、しっかりと理解・納得してもらったうえで選択してもらう――その設計プロセスは、医療でいう「インフォームドコンセント」と似ています。 医師などが患者のインフォームドコンセントを得るためにNBM (Narrative-Based Medicine)、「物語と対話に基づく医療」を実践するのと同様、設計会社もNBD (Narrative-Based Design)、「対話しながらの設計」を実現しなければなりません。 対話を重ねることによって初めて病院の経営者や運営者、病院職員と設計者の間に信頼関係が築かれ、双方が十分に納得して計画を進めることができ、双方にとって満足のいく病院建設事業が遂行できるからです。
医療界ではEBM (Evidence-Based Medicine) が提唱され実践されるようになってから約30年の年月が経過しています。 また、EBMは一般に「根拠に基づく医療」と解釈されていますが、その真の目的は、根拠に基づく医療の実践にあるのではなく、患者にとってより良い医療を提供することにあるといわれています。
先駆である医療にならって、私たちもEBD (Evidence-Based Design)、つまり根拠のある提案をすることによって、患者にとっての、そしてスタッフにとっての理想の医療の場を提供するにとどまらず、事業としての医療、すなわち病院経営に貢献していきたいと思っています。
あらゆる事業のなかで、病院経営は施設設計の巧拙による影響を最も受けやすい事業の一つといえます。 病院経営では一般の会社の事業経営が社屋の設計によって受ける影響よりもはるかに大きな影響を、医療施設の設計パフォーマンスによって受けることになります。 したがって、病院の設計者は、提案に際して、建物の機能性や利便性、意匠の効果などに関する根拠だけではなく、経営予測に対する根拠にも配慮しなければなりません。
私たちは病院という「建物」を設計することが自らのタスクであると同時に、病院という「事業体」の設計を支えることも重要なタスクととらえています。 この2つのタスクを遂行することこそが、病院設計におけるプロフェッショナルの証しです。 病院経営がかつてない厳しさの中におかれている今、私たちは医療の発展のため「NBD」と「EBD」を実践し、病院設計の専門家集団としてこれからも力を尽くしたいと考えています。
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