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課題解決と機能美を両立する設計の妙
実はこの配棟計画を優先することで、病棟の建物軸が南北になり、東西に病室の窓が向くことになりました。 一般的には病棟の建物は東西軸として南向きに窓を多く取る計画とするのがセオリーです。 しかし、地域へ開くこととホスピタルストリートの内部動線を優先し、病室の西日対策を検討することにしました。 その結果生まれたのが、建物の外側のフレームを日よけの庇とルーバーとして使う手法です。
この建物は、窓際のベッドサイドスペースを確保するためにアウトフレーム工法(建物を支える外壁側の柱や梁を外に出す工法)を採用しました。 そこで外に出るフレームの形状や角度を、太陽の動きをシミュレーションしながら日射遮蔽に最もふさわしい形状にデザインしました。 これにより建物を支えながら同時に日よけの役割を果たすユニークな形状のフレームが完成し、追加でルーバー部材を設置することなく、フレームのデザイン形状を変更するだけで室内環境を西日から守ることができました。 さらにフレームの独自の形状は外観デザインを引き立てるアクセントにもなりました。
地域における新たな医療ニーズの発生があれば柔軟に対応していかなければなりません。 診療棟と病棟に分け、それぞれの建物について、構造の工夫で柱の少ない大空間を確保していることから、レイアウトの変更にもフレキシブルに対応できるようにしている点は、目には見えませんがこの病院の隠された価値です。
地域で長く役割を果たし、これからも地域の医療を支える存在であるために何が必要か、地域とともに発展していくさまざまな可能性を設計によって万全に備えた病院です。
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