(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢社会が進むなか、「老後資金をどう守るか」は多くの家庭が抱える共通の悩みです。公的年金だけでは生活費を十分に賄えないことから、預貯金や資産運用で補う人が少なくありません。その一方で、現金を手元に置く「タンス預金」にこだわる高齢者もいます。しかし、その資金の行方は必ずしも計画的ではなく、家族にとって大きな驚きや不安をもたらすこともあります。

「老後資金の崩れ」は誰にでも起こりうる

「隠していた1000万円が消えた」という衝撃的な話ですが、その本質は「年金だけでは生活が成り立たず、貯蓄を取り崩さざるを得ない」という、誰にでも起こりうる現実です。

 

総務省『家計調査(2024年)』によると、高齢単身世帯の収入は平均で約13.4万円。生活費に対して赤字になるケースが多く、結果的に貯蓄を削って対応している世帯が少なくありません。

 

「お金があると思っていたのに、気づけば減っていた」という状況は、タンス預金に限らず、銀行預金でも同じです。問題は“見える化”されないまま、じわじわと資金が減っていくことにあります。

 

老後資金の準備は、ただ「貯める」だけでは不十分です。家族で共有し、必要に応じて公的制度や介護保険、生活支援サービスなどを組み合わせていくことが欠かせません。

 

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