「老後資金の崩れ」は誰にでも起こりうる
「隠していた1000万円が消えた」という衝撃的な話ですが、その本質は「年金だけでは生活が成り立たず、貯蓄を取り崩さざるを得ない」という、誰にでも起こりうる現実です。
総務省『家計調査(2024年)』によると、高齢単身世帯の収入は平均で約13.4万円。生活費に対して赤字になるケースが多く、結果的に貯蓄を削って対応している世帯が少なくありません。
「お金があると思っていたのに、気づけば減っていた」という状況は、タンス預金に限らず、銀行預金でも同じです。問題は“見える化”されないまま、じわじわと資金が減っていくことにあります。
老後資金の準備は、ただ「貯める」だけでは不十分です。家族で共有し、必要に応じて公的制度や介護保険、生活支援サービスなどを組み合わせていくことが欠かせません。
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