今週は、コアPCEデフレーターや9月の東京都区部コアCPIに注目
すでに公表された8月のコアCPIは前月比+0.3%と7月から小幅ながら伸びが鈍化したほか、コアPPIは前月比▲0.1%と4ヵ月ぶりにマイナスに転じました(図表2)。これらの結果をもとに推計される8月のコアPCEデフレーターは同+0.2%になることが予想されています。
特に、8月のコアCPIについて上昇をけん引した財の多くが、コアPCEデフレーターの推計上ウエイトが小さいもしくは含まれない品目であったことに加え、コアPCEデフレーターに占めるウエイトが大きいコアCPIの品目が大きく下落したため、8月のコアPCEデフレーターは7月(前月比+0.3%)から伸びが小幅に鈍化するとみられます。
9月のFOMCでは、FRBが注視する物価の上振れリスクは和らいだとの認識が示されており、今回もそれを裏付ける結果となりそうです。
9月の東京都区部コアCPI(生鮮食品を除く総合)は前年比2.8%と8月(同2.5%から、上昇率が拡大することが予想されています(図表3)。
電気・ガス代補助金は昨年と今年で実施時期や補助額にズレがあるためCPIへの反映時期昨年:9月11月、今年:8月~10月)、9月はエネルギー価格が前年対比で物価押し上げに作用することが見込まれます。
その後もエネルギー価格がかく乱要因となるものの、基本的には食料品、特に米において昨年の上昇率が極めて高かったことの裏が出ることで、コアCPI上昇率は鈍化に向かう可能性が高いと予想しています。
東京海上アセットマネジメント
※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】9月第4週の為替相場にインパクトを与える「重要な経済指標」【解説:東京海上アセットマネジメント】』を参照)。
※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。
※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】



