家族構成も収入も似た者同士…同期仲間の「家を買った」に愕然
Aさん(36歳)は都内の企業に勤める会社員。年収は600万円ほどで、時短社員として働く妻の年収は200万円。小学生の子ども2人を育てながら暮らしています。
家族仲もよく幸せいっぱいですが、Aさんには悩みが。それは、真面目に働いているのに思うように貯金ができないこと。銀行の残高は120万円です。
「このご時世、普通に暮らすだけで精一杯。どこも同じだろう」
そう夫婦で話していたといいます。しかし、そんな考えが吹き飛ばされる事件が起きます。同じ会社の同期であるBさん(36歳)から、「家を買うことにした」と打ち明けられたのです。
収入はほぼ同じ、妻もパート、子どもは2人、結婚の時期も似通っている。まるで鏡のような家庭環境のはずなのに、Bさんは1,000万円もの頭金を用意できていたというのです。
「親の援助? 宝くじ?」Aさんが思わず尋ねると、Bさんは笑いながら「どっちも違うよ、苦労して自分たちで貯めたんだ」と答えました。
いつも少ない小遣いの愚痴を飲み屋で話していたのに、嘘をついていたのか――。
「なんだよ、金ないって言ってたのに」
つい声を荒らげたAさんでしたが、それは大きな勘違いだったのです。
