(※写真はイメージです/PIXTA)

定年退職後の生活が思うようにいかず、経済的・心理的に孤立する高齢者は少なくありません。年金だけでは生活が成り立たず、家族との関係もすれ違いを生み、気づけば「帰る場所があっても戻れない」状況に追い込まれるケースも。本記事では、ある元教員の男性が“夜を交番で過ごした”出来事を通じて、見えにくい高齢者の孤独と制度の限界を考えます。

増える「世帯内孤立」…家族がいても孤独

近年では、「家庭内ひきこもり」「世帯内孤立」といった現象も増加傾向にあります。とくに高齢者においては、自尊心の高さやプライドが障害となり、家族に頼ることができずに追い詰められるケースも少なくありません。

 

内閣府の調査でも、高齢者の孤独感や社会的つながりの希薄さが問題視されています。高村さんのように、家族がいるにもかかわらず、孤独感や疎外感を強く抱く高齢者は少なくないのが現状です。

 

一人暮らしの高齢者や、家族との関係が悪化している場合、自治体の「地域包括支援センター」や「高齢者見守り支援制度」などの窓口に相談することが可能です。

 

また、警察庁によると、認知症による行方不明者の届け出は年間で約1.8万人(2022年)に上り、交番に保護される高齢者も増加しています。

 

ただし今回の高村さんのように、「認知症ではないが社会的孤立にある高齢者」は制度の隙間に落ちやすく、本人も家族も支援を求めるきっかけを持ちにくいという課題があります。

 

高村さんは現在も娘夫婦と同居を続けていますが、関係は冷え込んだままだといいます。

 

「せめて、自分で住む場所を探して、娘には迷惑をかけたくない。でも、年金だけで暮らせるアパートなんて、そう簡単には見つからないですよね」

 

高齢者の貧困や孤立は、決して特別な話ではありません。家も家族もあるのに、心は寄る辺なく、行き場を失う人たちが確かに存在しています。

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録