前回は、ウレタン樹脂をつかった修正工法に対する、一般的な疑問や不安に対して説明しました。今回は、この工法に必要な機材が、たったトラック1台分で済むことで、密集した市街地や狭小敷地でも施工できるという特長をお伝えします。

必要な機材は3トンの小型トラックにすべて搭載

あっという間に工事が終わる、工期がコンパクトな工法は、設備も大変コンパクトです。

 

必要な機材はどの現場でも同じですから、現場ごとにあらためて調達をする準備期間はゼロ。3トンの小型トラックに一式、搭載されています。

 

材料の薬液が入ったドラム缶、薬液を吸い上げるポンプ、注入機、注入機と技術作業員が持つ注入ガンを結ぶ長いホース、さらには床の傾きや高さを確認するレーザー測定器やゲージ、その他の備品類が、決まった場所にきっちりとパッキングされています。

 

この機材を4人の技術作業員が1チームとなって使うのです。

 

先に「150平方メートルなら施工機械1台で約7時間程度」とお話ししましたが、このトラック1台、4人の技術作業員で150平方メートルが1日で施工できてしまうのです。技術作業員は、まるで大きな工具箱をひとつだけ持参するかのように、身軽に現場に出動していきます。

 

そして、この設備のコンパクトさが修正工事を大いに助けているのは事実です。エリアを選ばず日本全国の現場に出動して施工できますし、生活道路のように道幅の狭い道路にも入っていけますから、施工の可否は建物の立地に左右されることがありません。

 

1日以上かかる大型の建物の場合でも、敷地内に車1台分の駐車スペースがあれば、そこが立派な“プラント”になります。生コンクリートを練るような大がかりなプラントを設営する必要もありません。大きな建物でも充分に対応が可能です。

バックヤードで工事をしながら営業することも可能

また、「操業を止めない」ことにも貢献します大きな車が何台も到着して大勢の技術作業員が押しかけては、どうしても平時と同じというわけにはいきませんが、小さなトラックが1台停まっているだけなら、普段の来客訪問時と大きく変わりはしないでしょう。

 

特に店舗では、バックヤードの工事をしながら店を開けて営業するケースも多いのですが、いかにも工事中然としていては、お客様は快適に買い物ができないものです。それが、小さなトラック1台だけなら、いつもと同じように店を利用できるに違いありません。

 

さらに学校では、大がかりな装備になると校門を開放する時間がどうしても長くなりますから、防犯上好ましいものではありません。また、トラックが何台も停まって大工事をしていると、児童・生徒の興味はそちらに向いてしまいますから、指導する先生方は苦労しますが、コンパクトな工事設備であれば普段どおりに授業ができるでしょう。

狭い道路での通行もスムーズな、小型トラック
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    本連載は、2016年11月25日刊行の書籍『改訂版 不良品が多い工場の原因は地盤が9割』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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