(※写真はイメージです/PIXTA)

長年働き続け、ようやく迎えた定年退職。多くの夫婦にとって、第二の人生の幕開けを実感するタイミングかもしれません。海外旅行、地方移住、趣味やボランティアへの挑戦——やっと自由に生きられると考える人も多いでしょう。ところが、夫婦の関係性がそれまでと変化することで、思わぬ“すれ違い”が生まれるケースもあります。「退職後の生活像」への期待のズレが、決定的な分岐点になることも。

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    「これからは、ふたりの時間だな」退職後ヨーロッパ旅行へ

    「会社ではそれなりに責任あるポジションにいましたし、やり切った感はあったんです。だからこそ、夫婦で“第二の人生”をスタートさせたいと思っていました」

     

    そう語るのは、今年63歳になる原田秀一さん(仮名)。大手メーカーで勤め上げ、退職金2,200万円を手に入れたのを機に、妻の美和子さん(62歳・仮名)と2人で夢だったヨーロッパ旅行へ。15日間で4ヵ国を巡る豪華プランです。

     

    「妻も仕事を辞めたばかりで、“これからはふたりでのんびりしよう”って。記念になる旅行にしようって話していました」

     

    しかし、旅の途中から、美和子さんの表情や口数が少しずつ変化していったといいます。

     

    「荷物が重い」「ホテルの朝食が合わない」「歩き疲れた」——旅行では、日常生活では感じないストレスが生まれがちです。原田さんも、「ちょっと疲れているのかな」と気を遣っていたものの、問題の深刻さには気づけませんでした。

     

    「実はね、この旅行で、いろいろ考えちゃったの。今のまま、あなたとふたりきりで暮らしていくのが正直、ちょっとしんどいの」

     

    旅の最終日、空港に向かうタクシーの中で、美和子さんがそう切り出したのです。

     

    「冗談だろ?って思いましたよ。旅の締めくくりにそんなこと言われるなんて、まるでドラマかと。でも彼女は本気でした」

     

    定年後の生活では、「夫婦ふたりきりで過ごす時間」が格段に増えます。熟年離婚も決して珍しい話ではありません。女性の社会的自立が進み、「我慢して添い遂げる」よりも「自分の人生を取り戻す」選択をする人が増えている背景があります。

     

    「あなたって、毎日何をするにも効率を求めるじゃない?旅行でもずっと予定を詰め込んで、景色を楽しむ余裕もなかったの」

     

    美和子さんの言葉を振り返り、原田さんは「完全に自分のペースを押しつけていた」と認めます。長年、仕事中心の生活を送ってきた原田さんは、気づかないうちに家庭でも“上司のような振る舞い”をしていたのかもしれません。

     

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