検索
「コンビニは贅沢」42歳・2児の父のリアル
「コンビニ弁当なんて、もうずいぶん食べていません。昔は仕事の合間に気軽にコンビニへ行っていたものですけどね」
そう語るのは、東京都内で働く42歳の会社員・田中剛さん（仮名）です。手取り月収はおよそ25万円。妻と2人の子どもを扶養しており、計3人を支えている状況です。
妻は扶養内でパートに出ており、月に5〜6万円ほどの収入がありますが、それでも生活はカツカツ。家賃や光熱費、保険料、学費などを支払うと、自由に使えるお金はほとんど残らないといいます。
「コンビニで飲み物を買うのも控えるようになりました。最近は水筒を持参して出勤しています。子どもたちにもお菓子を我慢させる場面が増えて、申し訳ない気持ちでいっぱいです」
子どもは小学生と中学生。それぞれ塾と習い事に通っており、その費用が月々3万円以上かかります。
「塾はやめさせたくないんです。将来のために、教育の機会は与えてあげたい。そこはなんとか死守したい部分で…」
とはいえ、他の支出を切り詰めても足りない月は貯金を切り崩すしかなく、ボーナスの多くも教育費に充てられているのが実情です。
旅行はもちろん、外食も年に数回程度にまで減らしました。使っていないサブスクはすべて解約。ふるさと納税やポイ活など、節約術をフル活用しても、まだ赤字になる月があるといいます。
「家族には笑っていてほしいけど、ふと『このままでいいのか？』と不安になる時があります。ローンを組む余裕もないし、子どもの進学費用も正直ギリギリ。あと何年、この暮らしを続けられるのか…」
田中さんはそうこぼしました。
