保有資産のうち、どれぐらい投資に回す?
SNSなどでは極端な投資をおこなって注目を浴びるケースをよく目にしますが、一気にお金を失うこともあり、大変危険ですので真似をしないようにしましょう。そのようなことをせずとも、着実に資産形成を進めることは可能です。
また、資産形成期は集中投資でなければお金が増えないという意見もありますが、資産形成期の知識や経験が十分でない投資初心者が集中投資してリターンを得られるという発想自体に違和感を覚えます。
短期的に高いリターンを求めるには高いスキルが必要で、投資の難度は急激に上昇します。その一方で、時間をかけて長期投資に徹すれば期待リターンは過去の平均に収斂(しゅうれん)していく傾向にあります。長期投資のほうが着実な資産形成を進めることができるのです。投資にはこのような特徴があることを認識しておきましょう。
さて、最初に考えなくてはならないのは、保有資産のうち、どの程度の割合を投資に回すのが適当なのかということです。実はこの問いに正解はありません。
年齢によって今後確保できる投資期間が異なりますし、家族構成によっては保守的な運用が好ましいケースもあるでしょう。所得が多い人は投資に回せるお金も多くなりますし、資産が目減りすることに抵抗感のある人はリスクを抑えた運用が必要になるでしょう。
つまり、置かれた環境やリスク許容度は人それぞれであり、自分でフィットさせていかなくてはならないということです。

